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【願いの園】

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これは種の営み 【不定期更新】 藤田知仍は、気づくと不思議なところにいた。 あまりに突飛な場所ゆえに夢だろうと結論付けたけど、そこに一人の青年が現れる。 塾で知り合い、今では疎遠…
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【願いの園】第二章 02

【願いの園】第二章 02

「こんばんは、藤田さん」

気づくと目の前に兎梅ちゃんが座っていた。学生服らしき姿で、歓迎とも迷惑とも取れない平坦な声と表情だ。その背後にはシックな内装――管理棟のラウンジと確認でき、奥にはガラスの壁があって、遠景に草原と雲海が見える。挨拶に対して真っ昼間の明るさだった。

ちゃんと『願いの園』に呼んでもらえたようだ。

昨日と逆で、入って左側の席にいるのだけど、これは単純に来客用と呼び出し用で分

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【願いの園】第一章 07

【願いの園】第一章 07

いつの間にか、芝の上に立っていた。
広々とした青天井、広々とした平地。まるで雲海に浮かぶように円形の土地であり、私はそのふちに立っている。

そしてその中央――前方数十メートル先に、平たい丸缶のような建物が立っていた。窓からして三階建てで、白を基調として、ホテルのように豪奢な外観をしている。

「あれは管理棟です」

左隣から少女の声があった。さっきの少女だけど、その服は小学校の制服のようなものに

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