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他者論

他者によって自分の未来が確定しないこと——。
幸にも不幸にも、それが他者論の核心。by旧友さん

わたしにとっては、子という存在に出会ってはじめて得られた感覚。
だから、
親になったりパートナーシップという関係性を構築してこそ得られる
特権的なものであるような気もするの。
でもね、本質的にはきっとそうでもない。
誰もが誰かにとっての「他者」であるという事実。
そこは変わらないから。
きみが傷つくと、わたしにも痛みが走る。
わたしにとって遠く離れた存在である他者の痛みもまた
誰かにとっての痛みとなるがゆえに、めぐり巡ってわたしの痛みとなる。
個々の存在という、点と点をつないでいくと
すべてがつながっていく。
もし、空に舞って俯瞰できるのなら
それはまるで波紋のよう。

他者の存在があるがゆえに
わたしはつねに自己完結せずに
問いつづけることができる。
問いつづける必要がある。
これがレヴィナスさんの言っていたことなのか。
わたしがやっと気づけたこの感覚について
当の昔に考え抜いた人が存在することのミラクル。
これがたぶん〝普遍〟ってことなんだ。

れいちゃん、きみはその地点にいる。


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