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めんどくさいと学べない

朝早く起きて、自動車免許の更新をしてきた。
こういうのって毎年行くわけでもないし、行ったからってすごく楽しいことが待っているわけでもない。
逆に手数がすごくたくさんあって、あっちやこっちへと施設の中をウロウロと移動して、やれ2番の窓口だの黄色の線に沿ってお進みくださいだ、向こうの1番窓口に持っていけだのと、言ってみれば市役所の手続きなんかよりも幾分かめんどくさい。

の、はずなのだが…

誰もがめんどくさがらず、ハイハイ次々と文句も言わないでチョロチョロと手続きを行なっているじゃないか。みんなすごい!

たぶんこれ楽しいんだよね。
(少なくとも僕は楽しんだ)
待たされると言っても、ものの数分で、ここはマクドナルドかディズニーランドかなってくらいにひとの進みが速い。それが、つまらなくて退屈でイライラする気持ちをシュワシュワ消化しているんだと思うんだ。実際、みんなひと言も喋ったり質問したりしているひとはほとんどいないしわからなくてウロウロしているひともいない。(この点はすごいよ)

そして、ひとの動きを見ていると、もっともっとおもしろい。
手続きの更新窓口はそれぞれいくらかあるのだが、進む方向はみんな一緒で、追い越し追い越されなんてことも無いのに、さっきまでいくらか後ろに並んでいたひとが、いつの間にやら僕の前に来ていた。手続きが好きで上手だとか得意だとか無いだろうに!

つまり、案内される窓口で対応してくれるひとによってそのスピードが変わっているのだと思うのだ。主には書類を見て、それを判断しているスピードだ。
どんなに競っても仕方がないことだってある。
それでも結局はみんな、とある教室に集合させられて講習を受けるから、早く進もうが遅かろうが関係は無いのだけど、偶然にも対応するひとの処理スピードによって、進み具合の差が生じるのがなんだか面白かった。

そして。こうやって、今まで入り口から丁寧に指示されて、グルグル建物内を歩き回ったわけなんだけど、なんか…

身体の中みたいだなって思った。

食べ物食べたり、ジュースやお酒を飲んだりして、コレはあっちね、それはこっちね、ああ、そういうのはすぐそこだよ。とどんどん消化されていくようだった。

つまり、うんこだな。

僕はうんこになってしまったようなのです。


ちょっと話が横道のトイレに逸れたが、受けた講習の内容はすごく大切だった。

ここ何年かのうちに電話の機能が増えたり、いろんな迷惑行為やらが発見されたりして、運転に悪影響を及ぼしかねないことや物が増えたわけで、それに対応する制度の変更だったり厳罰を厳しくするだとか取り締まりをきちんとしたりだとか、個人的に気をつけるべき点が増えただとかを、主に強調して言われていた。
やはり、便利になったことの反面で、それ相応に副作用とか反作用として悪い面があるんだなぁと感じた。

新しいことにチャレンジしたり創り出したりすることは乗り越える壁を新たに作り出すことでもあるようだ。


あと、75歳以上のひとが事故した場合、どんな小さな事故でも“認知症”のチェックをするんだということで、「そりゃあいい、効率的だ」と感じた。昔から年配者は判断スピードが遅くなると言われていたが、そういう致命的な病気の場合は早期発見できる方が周りも安心するだろう。(事故で発見はしたくないだろうけど)

そういう年配の方が事故をした場合は必ず講習と免許センターにて実技でチェックするんだ、というめんどくささで、二度と周りのみんなに迷惑かけまいとする“抑止策”も見られた。(抑止策かな?)
加えて免許証を返納してくださいと呼びかけて、いかに年配者が事故をしやすいのかというところなんだと思う。


めんどくさいと思えばめんどくさいで終わってしまうけど、そう思わないで、そこから何かひとつでも学ぼうとするなら、いくらかでも楽しめる。
ちなみに僕は“違反者”なので2時間の講習だった。(何を違反したのかはここでは述べないことにしよう)
しかし講習よりも、その後の処理(免許の受け渡しなどについての詳細)を何度も何度も、そして失敗者の例だったりを出して皆に伝えていたのが印象的だった。
めんどくさいと思っていると、失敗だったり抜けや見落としや忘れ物という自分勝手でしょうもないミスが格段に増えるようだ。
それを叱るようにして、決してそういう失敗はしないでくださいと訴えていたのが目に付いた。

何にでも興味を持って質問したり、疑問に思って自分から確かめるように行動することは、すごく大切なんだと思う。


興味と関心を自分から、これからの僕は。

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