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大手企業で20人近くの採用活動にも従事し、自らも転職活動を3年以上行った筆者が、エージェントは教えてくれない失敗しない転職のポイントをお伝えします。※キャリアシート添削実例付き

再び転職しようと思ったきっかけ

単純に、やりたいことが出来ていない。

聞いてた話と違うよー。というやつです。やはり面接だけではわからない事が転職にはたくさんあります。この点も本文で沢山考察していきます。

人事制度が未発達

つまり、どうやったら昇給、昇格するのかよくわからないということです。これは面接でも確認できそうですね。後ほど面接で効果的な質問についても述べたいと思います。

ロールモデルがいない

中途入社ではありがちなのかも知れませんが、目標とする人がいないと頑張れないですよね。

■筆者の転職活動経歴

20年近く、大手金融機関に勤務後、約1年の転職活動を経て一度目の転職。そして二年半勤務後、二度目の転職となりました。それぞれの戦績は、

一回目→約30社応募→書類通過約10社→3社内定
二回目→約40社応募→書類通過約10社→4社内定

結果だけ見ると内定率1割なのであまり変わらないように見えますが、二回目の方が実際は最終面接に進んだ回数も多く、活動のレベルもアップできたのではないかと思っています。

■筆者の採用活動従事経歴

大手企業のIT部門立ち上げに伴い、20名近くの中途社員を採用しました。面接だけだとおそらく2年間で60-70名近くはこなしていたと思います。

面接実績のある年齢は25-55才くらいのかなり幅広い年齢層で、初めての転職の方もいれば8回目くらいの方もいました。

現職の規模もベンチャーから大手、無職の方までかなり幅広く見ていましたし、業種もコンサル、SIer、IT、メーカー、金融、小売、通信など、さまざまな方と面接してきました。

ですので、これからお伝えするポイントは、それなりに自信があります(笑)。なるべく多くの方に当てはまる内容をピックアップして記載いたしました。

では早速、一回目の失敗や、内定を勝ち取るための注意点、これだけはやっておいて欲しいポイントをお伝えいたします。


【ポイント1】キャリアシートは、魅力的に、解像度高めに書く!

突然ですが、以下のキャリアのどちらが魅力的に感じますか?

A)●▲部 システム予算の管理・報告資料作成
B)●▲部 全社IT予算戦略の策定および経営層への報告による予算最適化の実行

もちろん「嘘」はいけませんが、自分の経歴を大きな視点から考え直し、「自分の業務は、会社としてどのような価値、目的を持ったものだったのか」を記載する事が大切です。

一回目の転職の時は、エージェントの言いなり、巷に溢れるテンプレを使って記載していました。二回目の活動の時も最初は、キャリアを加筆したものを使っていたのですが、何回か面接を重ねる上で、また自身も採用面接を行う中で気づいたことがあります。それは

「面接官は、かなり先入観を持ってキャリアシート等を見ている」

という事です。

面接官に選ばれる人は、だいたいがマネージャー以上のポジションでしょう。そうなると当然、自分なりの仕事観、人生観、マネージメント観を持っています。そういったフィルターを通して見られるので、自分が書いた真意は、半分くらいしか伝わらないと思った方がいいでしょう。

ですので、しっかりと自分がキャリアシートに記載した意図を面接時に伝える必要があります。


【ポイント2】面接は自己紹介が勝負。人となりをしっかり伝える!

A)はじめまして。■●と申します。新卒で▲▲に入社し、3年ほどEC関連プロジェクトの補佐を務めました。その後、■■部に異動となり、社内のデータ整備のプロジェクトのリーダーにアサインされました。

B)はじめまして。■●と申します。大学時代からデジタルを活用した業務効率化に興味があり、▲▲に入社しました。2年半、立ち上げから間もないECの機能改善プロジェクトにアサインされ、プロジェクトリードのイロハを先輩から学びました。その後、新たなビジネス展開のためには全社のデータ整備が必要と思い、■■部への異動を希望してリーダーにアサインされました。

ちょっとくどい感じもしますが、最初にしっかり「考えて行動しているんだ。自走できるんだ」ということを面接官に感じさせる事が大事です。

面接は、ほとんどの場合自己紹介と経歴の説明から始まります。その際に積極的に自分のキャリアについて、これから築いていきたいキャリアとともに伝えていきましょう。

よく面接時に、ただ自分の社歴や担当した仕事を淡々と述べる方がいらっしゃいます(ジュニア層の方に多い)。これは非常にもったいない。面接官にもよりますが、経験上、【最初の自己紹介が最も重要】です。面接官の集中力を考えてみてください。場合によっては何にもぶっ続けで集中力が持つわけがありません。必然的に最初の自己紹介に対する質問も多くなります。ぜひ、自分が答えやすい質問に誘導しましょう!

また、こちらはベテランの方に多いのですが、自己紹介のタイミングで余談をしてしまうパターン。個人的には一気に信頼感を失ってしまいます。誠実さが求められる職場では特に気をつけたいポイントです。


【ポイント3】エージェントは複数掛け持ち、できればヘッドハンティング会社も含めて。

大手のエージェントであれば、共通の求人は多いものですが、個別の案件もあることはあります。また、内定をもらった時の条件交渉でも、一社だと手の内が全てわかってしまいますが、複数社掛け持ちしていると足元を見られる事がなくなり、安心して交渉できます。

また、ヘッドハンティング会社は通称「両面型」と言われている会社が多く(通常のエージェントは片面型」)、企業側担当と求職者側担当が同じ担当者なので、必要に応じて企業側にポジションの交渉や、求人票はまだ無い段階での求人リサーチもしてくれます。

個人的な経験では、通常のエージェント会社の担当者は、最初の案件紹介の後は、ほぼほったらかし、内定が出そうになるとヒョコヒョコ登場する感じです。それに対してヘッドハンティング会社は担当者にもよりますが、ずっと寄り添っているイメージがあります。

私も実際に通常のエージェント2社、ヘッドハンティング会社2社、マッチングサービス2社と契約しましたが、一番満足度が高かったのはヘッドハンティング会社の一社です。

ただ、あくまで会社、担当者によって大きく異なりますのでご注意ください。


【ポイント4】給与交渉は、自信を持って希望がを伝える。ただし、最終面接以前の強気発言は厳禁!

正直なところ、前職での年収をベースに人事担当者も見ていますので、まずは現状の年収をしっかりと伝えることが大切です。

そして、一次や二次面接で希望額を聞かれる場面があると思います。

私の場合、この段階では下限をしっかりと伝えるように心がけていました。面接をする側としても、いきなり1.5倍の年収希望を表明されても、面喰らってしまいます。ですので、初期段階の面接では、まずは下限をしっかり伝える事です。

そして、これが最終だな、という時には決裁権者が面接官として登場しますので、そこで希望額を根拠とともに、自信を持って伝えましょう。選考状況が同程度の他社があると、交渉にはベストです。面接は大変ですが、可能な限り同じタイミングで複数社の面接を受けておく事をおすすめします。


【ポイント5】入社後のキャリアパスの可能性を具体的に確認する!

冒頭にもお伝して通り、実際入社したものの、イメージと違う人事制度のせいでモチベーションが上がらないのは勿体無いです。ここは、是非質問をしてギャップを埋めておきたいところです。

具体的な質問方法として「私のような経歴で入社した方のキャリアパスの例があれば教えていただけますか?」や「昇給、昇格のタイミングや評価制度を教えてください」など、具体的に聞くのが一番手っ取り早いです。変に回りくどく聞くより面接官(人事担当者)も答えやすいので良いかと思います。

最後に細かい点ですが、意外と重要なポイントをお伝えします。


【番外編】面接官が意外と見ているポイント

キャリアシート、履歴書の日付は最新化を忘れずに!

半年前の日付のキャリアシートを見た面接官は、十中八九、「転職に苦戦している人」というレッテルを貼ってくるでしょう。

不要なマイナスイメージを与えないためにも、最新化を心がけましょう。

オンライン面接では、上半身が見えるようにし、マスクははずす。

オンラインでもなるべく表情が伝わるように、顔だけでなく上半身を映す事で体の動きをより伝わりやすくできます。また、室内で一人で面接している時は、なるべくマスクをはずし、表情を見えやすましょう。

皆様の転職に、幸あれ!!

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