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四コマ目に落とすのは邪道/200623-07

新聞を読む機会が減っていることで、四コマ漫画に触れるのも少なくなっていることでしょう。

新聞の社会面を開くと顔を出す四コマ漫画は、重苦しい新聞の雰囲気を和らげる存在。四コマ漫画というと、読売新聞の『コボちゃん』や朝日新聞の『ののちゃん』が有名です。国民的アニメの『サザエさん』も新聞の四コマ漫画を源流としています。

四コマ漫画は起・承・転・結から成り立っていることはよく知られています。むしろ四コマ漫画に限らず、映画やドラマなど筋書きがあるものはすべてこの構造を持つと言えます。

一方で落ちない四コマ漫画をあえて描いている漫画家もいます。(スベっているわけではありません)

また、四コマ漫画のこの鉄則に疑問符をつけた漫画家がいます。いしいひさいちさんです。いしい先生は四コマ目に落ちが弱いと指摘される、いわゆる萌え系四コマ漫画についてはそういうスタイルもあると答えています。

そうです、四コマ漫画は最後に落さなくてもいいのです。一コマ目にいきなり落とし(出落ち)、落とした余韻で三コマ使って終わらすのもおもしろいでしょう。型に嵌らず展開が読めない漫画のほうが読者も楽しめます。

ご存知の通り、僕のnoteも最後に「結」を持ってきていないスタイルでやっています。言っておきますが、スベっているわけでも僕の文章に対する怠けでもないとだけ言っておきます。

絹掛



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