依存症ってどんな病気? ~正しい理解が改善につながる~
さまざまな依存症の共通点
AXIAには、さまざまな依存症の方がカウンセリングを受けに来られています。
カウンセラーという仕事をしていると依存症に悩んでいる人が多いことを実感しているので、適した改善の選択を選んで頂けるようにと思いこの記事を書きました。
依存症は、決して他人事ではない心の病です。
自分が依存症になってしまうことだけでなく、親や配偶者が依存症で悩んでいる人や子供が依存症になってしまったという人もおられます。
この記事は、『もしかしたら自分は依存症かもしれない』、『自分の家族は依存症かもしれない』と思っている方に、一度依存症のについて理解を深めた上で判断をして頂ければと思い書いています。
ギャンブル、性依存、万引き、買い物依存などは、ほぼ毎月新規の予約があり、ネット依存、スマホ依存、アルコール依存、恋愛依存、セックス依存などの相談も年に5~10件ほどは予約がある状態です。
どの依存症に関しても共通する点は下記のとおりです。
依存症の主な特徴
特定の行動を促す刺激に対する脳のブレーキが壊れている
一旦止めても、精神力だけで止め続けることはできない
止めていても、依存行動を促す刺激を受けると再発することがある
自分の不満や意見を伝えることが苦手な人が多い
物事を都合よく捉えてしまうので、甘やかされると再発の可能性が上がる
再発する場合、周囲の人が依存行動の刺激を与えていることがある
周囲の人が依存症の人のしりぬぐいをしていると再発の可能性が上がる
カウンセリングを継続している人の改善率は高い
依存症の抑止が継続できている人は、生活の中のほかの要素も良くなる
都合の悪い時は嘘をつく、誤魔化すことが多い
自分の否や依存症であることを認めない否認の心理を持っている
知識不足は依存症の再発の可能率を上げる
自分が依存症である場合、家族に依存症の人がいる場合、その人たちが依存症に関する知識を持っていない場合は、抑止を続けるために必要なこととは真逆のことを行っていることも多く、その結果再発してしまっているということがあります。
依存症は脳の病気であるため、正しい知識を持って適切な対処を行っていくことでしか改善は見込めません。
依存症の改善とは、依存行動を止め続ける、止め続けることを支える習慣を身につける、環境を整えることです。
知識が依存症の改善を促進する
カウンセリングでも、依存症の方にはしっかりと自分の依存症についての理解を深めてもらうことに力を入れています。
話を聴くだけでなく、知識を得て頂けるような話もしています。
実際にカウンセリングを継続している人に関しては、依存行動が抑止できるようになっていて、中には生活習慣や思考パターンが大幅に変わり、仕事や家庭生活にも良い影響が生じている方もおられます。
知識は人間の認知機能の強化にもなります。
認知機能が高まれば、依存行動をしたいと思う衝動に気づけるようになり、衝動が出てきたら依存行動を起こさないように対応をする判断力も身に付きます。
反対にカウンセリングで話を聴いても正しい知識を取り入れようとしない、結果的にカウンセリングを継続しない人は、依存行動を続けてしまいます。
理論的には正しいとわかっていても知識を得ようとしない人は否認の心理が強いのです。
自分や家族が依存症かもしれないと感じている方は、以下のページを読んでみて否認の心理とは何かを知って頂ければと思います。
そのページに書いてあるような特徴がみられるなら依存症である可能性が高いと言えます。
否認の病 依存症とカウンセリング
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