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お直し

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お直ししたものの記録。
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2020年10月の記事一覧

【金継ぎ】益子焼マグカップ、取っ手を直しました。

【金継ぎ】益子焼マグカップ、取っ手を直しました。

割れを繕う。銀仕上げ。

ご依頼品。
マグカップの取っ手の割れを直しました。

取っ手の上部は途中から、下部は根本から割れて、本体から外れていた状態でした。

まず麦漆で接着し、錆漆で和紙を貼り補強。
その後黒漆を塗り重ねて、銀消粉を蒔いて仕上げました。

ご夫婦でお揃いのマグカップとお聞きし、カップに馴染むよう銀仕上げをご提案しました。
銀は経年変化で、色味がアンティーク調に変わっていきます。そ

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【金継ぎ】一輪挿し、挿し口の割れを直しました。

【金継ぎ】一輪挿し、挿し口の割れを直しました。

割れを繕う。銀仕上げ。

ご依頼品。
和田麻美子さんの一輪挿し、首がぽっきりと折れていた割れを直しました。

まず麦漆で接着し、錆漆で和紙を貼り補強。
その後黒漆を塗り重ね、銀消粉を蒔いて仕上げました。

細い繊細な造りだったので、強度を高めることと、一輪挿しの機能を損なわないように気をつけました。
麦漆で接着する際、内側は見えないので、口が埋まってしまわないように…

一輪挿しは首の部分を持つわ

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【金継ぎ】惣堂窯の豆皿、4つの割れを直しました。

【金継ぎ】惣堂窯の豆皿、4つの割れを直しました。

割れを繕う。ベンガラ漆仕上げ。

割れ物ポストから。
オンライン講座で見本として直しました。

まず麦漆で接着し、割れ目を錆漆で整え、黒漆を塗り重ね、ベンガラ漆を塗って仕上げました。

オンライン講座の6回という最短で直したので、普段のご依頼品ほど、細かい直しのクオリティは高くありませんが、なんとか最低ラインまでは到達。

割れ物ポストは「金継ぎしたいけれど予算が…」という方や「捨てるには忍びない

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【金継ぎ】台湾の急須、取っ手を直しました。

【金継ぎ】台湾の急須、取っ手を直しました。

割れを繕う。銀仕上げ。

ご依頼品。
取っ手が根本からごっそりと外れ、さらに3つに割れていたものを直しました。

まず麦漆で接着し、錆漆で和紙を貼って補強、黒漆を塗り重ね、銀消粉を蒔いて仕上げました。
小さな急須ですが、安心と安全のため、和紙でしっかりと補強。

揃いの茶器があるとのことでしたので、悪目立ちせず、馴染むように銀仕上げでお直ししました。
そのまま取っ手を接着しただけだと、のちの使用に

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