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9.金継ぎでなおしました〜今泉今右衛門の珈琲カップ&ソーサー


自己紹介


はじめまして

私は金継ぎを習っています。

はじめたのは2018年の新年明けた頃だったと思います。

あれから5年が経ちました。

金継ぎはずっとやりたくて始めたはずなのですが、金継ぎの地道な作業に馴染めなくて、焦らずにゆっくりと、気長にやってきました。

こんなに長く続けられているのは、先生が良い方だからだと思います。

最近私はやっと重い腰を上げて、金継ぎが上手くなりたいと思いはじめました。


このノートでは、これまでになおしてきた金継ぎの作品を紹介したいと思います。

リラックスして読んでください。




贈答品が多かった実家


私の父は仕事柄贈答品が多かった人でした。

高度経済成長期を支えた時代の父なので、家族や会社の為に身を粉にして、働いてくれて、私達家族を養っていただき本当に尊敬しています。

父は10数年前に天国へ召されましたが、父が活躍していた時期に頂いたものが今でも我が家を飾ってくれています

今では考えられない贈り物


父が色々な方から贈られた贈答品には、人間国宝の陶器や磁器をいただく機会がありましたが、贈答品は選べないのが前提です。

頂いたものの中には、気に入ったものもありますが、我が家の趣味に合わないものもありました。
人間国宝の器でも、趣味に合わないものはたくさんありましたが、簡単に処分できませんでした。

その品々の収納で家が窮屈だった時期が何年も続きました。

10年くらい前から実家の断捨離を始めていますが、父の遺品や母の思い出の品を処分するのは時間がかかります。

高齢者だけではなく、私もそうですが、思い出に折り合いをつけるのは簡単なことのようでそうでないのが断捨離です。

しかし、去年のマンションの改修工事と今年のリフォームのお陰で、断捨離を加速する機会が増えてきました。
不要なものを手放すことができて、今あるものを楽しむ余裕ができました。


珍しい十三代目今泉今右衛門の珈琲カップ&ソーサー


人間国宝の作品には色々あります。

壺、茶器、花瓶など、美術品もあれば生活に使えるものもあります。
その当時の新たな試みだったのでしょうか、
我が家には有田焼の酒井田柿右衛門と今泉今右衛門の珈琲カップ&ソーサがあります。

柿右衛門はずっと使っておらず、最近使い始めたので無傷ですが、今右衛門の方は、随分前から使っていましたので、いつの間にかカップがふたつ、ソーサが一枚になっていました。

断捨離の時に、母にどうするか聞いてみると、なおしてほしいと言われ、ソーサのお皿の欠けをなおしました。

なおしかた


残念ながら修繕前の画像がありませんでした。

人間国宝でしたが、母からなおしてほしいと言われた割には、そんなに重宝されていないので、私の練習台として、いつもの銀でなおしました。




銀継ぎは手間がかかります


銀を蒔いた後、砥石で磨いていきますが、銀で固めた部分にブツブツができてしまします。それを平らに磨いていくのに結構時間がかかります

磨いてもすぐには平らにならないので、途中で萎えてしまうのですが、ブツブツがない方が美しい完成度です。

このソーサーは、3箇所の欠けのうち、1箇所漆がうっすら見えている部分がありました。

研ぎ破りといい、砥石で磨きすぎると中の漆が見えてしまいます。

私の場合微妙な研ぎ破り具合だったので、やり直しするか決めなければなりません。
そんなにひどい研ぎ破りではなかったので、一旦持ち帰り、どうしてもなおしたくなったらまたやろうと思いました。

この画僧でもわかりますが、左下の真ん中が少し黒くなっています。
これが磨き過ぎて研ぎ破りした場所です



使用した素材:色漆
制作時間:6ヶ月くらい





終わる前に、お詫びがあります。

投稿後に、読み直ししてから誤字脱字を発見することがあります。
読みにくい場面があるかもしれませんが何卒ご容赦ください。

少しでも、
共感、発見、楽しさを感じて、キスをしてくださると励みになります!


最後まで、読んでくださりありがとうございました。
次のnoteでお会いしましょう。

感謝を込めて

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