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雛人形を手作りしてみた

雛人形って。
お高い。
そして
飾るスペースが
めっちゃ必要。
どんなにコンパクトなものを買ったとしても
めっちゃスペースいる。

私が生まれた時
張り切った家族は
スーパー豪華かつ
スーパー飾るの大変で
スーパー場所を取る
七段の雛人形を買った。
しかし
華々しく飾られたのは
小学生くらいまで・・・?
その後長年彼らの出番はなく
押入れの奥で寂しそうに眠り続け
勿体無いし
何より
とてつもなく
邪魔。
そんなんで
最終的にアメリカの友人宅へ嫁いで行った。

それからウン十年後。
娘が誕生し
生後半年の時に桃の節句を迎え
雛人形どしよ、、
と、店へ探しに行くも
気に入るものに出会えない。
というか
やはりデカい。
飾るスペースがない。

何より
どことなく
昔から
日本人形が
苦手。

そんなこんなで悩んでいたら
知人から可愛い雛人形をもらったから見にきてと。
可愛い雛人形って
どゆこと
と思いながら見せてもらってびっくり。
めっちゃ小さい。
そして
めっちゃ可愛い。

その雛人形は
まさかの木製で
お雛さまとお内裏さまとお花のみのシンプルなもの。
そしてなんと
手乗りサイズ。
雛人形への常識が
一気にぶっ飛んだ。

そうか。
このサイズ感のもので良いのか。

これだ。
早速探そう。

と探すもこれまた気に入るものが見つからない。
少し良いなと思うものは
お値段もお高い。

ならば
作れば良いじゃない。

ってんで物作り熱MAXになった私は
いてもたってもいられず
翌日、寝てる娘を抱っこしながら
最強の百均、DAISOへ入り浸った。

何で雛人形の体を作ろうか。
何で髪飾りを作ろうか。
何で着物を作ろうか。
などなどその場で思いつくままに考え
材料となりそうなものを物色すること2時間。
2000円分ほどの材料をゲット。

材料を手に入れ
一刻も早く作りたい。
一応ネットで雛人形の作り方を調べても
私の理想の雛人形はなかった。
ので
なんとなくこんなのがいいな
という想像と、勢いで
雛人形製作、開始。

まず、雛人形の体となったのは
紙粘土。
紙粘土にした理由は
形が自由自在にできる、かつ、重みがあるため人形が安定する。

さっそく紙粘土でお雛様とお内裏様の体を作ってみる。
作った形は
まさかの
四角柱。
それがどうやったら雛人形になるのか。
でもイメージを信じて作る。
そして乾かした後
表面をヤスリで平らに形を整える。
めっちゃ綺麗な「四角柱」が完成。

お内裏さまは
上半身と下半身を分け
腕もつける。
これまた全て「四角柱」で。

次に
お雛さま、お内裏さまの顔と髪、三色の菱餅、お花、ぼんぼり。
それらは
樹脂粘土に決定。
樹脂粘土は強度があり
見た目がとても艶やかで綺麗に仕上がる。

形を作る。
ひたすら作る。

娘よ
かぁちゃん必死に夜なべしてお雛さま作ってっから
夜泣きすんでねぇよ
と祈りながら作る。

そして
自分の想像より可愛いものたちが完成。

そうすると
どんどん、あれ作りたい、これ作りたいとなり
金屏風や
主役二人が乗るゴザ?まで作ることに。

金屏風は
色紙。
色紙を適当な大きさに切り
四隅に極細に切った金色の折り紙を貼る。
ゴザは和風っぽい少し太めの紐を二色使い
二色交互に色紙に貼り付ける。

え。
良い。
とても良い。

次は
お雛さま、お内裏さまの衣装はどうしよう。
百均で買った布はイマイチしっくりこず、、

結果
家にあった本物の着物の生地を小さく切って
紙粘土で作った四角柱に貼り付け
帯も家にあった紐を結んでみる。

え。
良い。
ものすんごい良い。

最後に娘の名前を書くべく
樹脂粘土で土台を作り
その上に同じく樹脂粘土で娘の名前を書く。

こうやって一気に製作過程を書くと
短期間で作っているように感じるが
実際は
それぞれのパーツ
乾燥させる時間が平均3日から5日。
しかも
その場で考えてどうするか作ってるため
全て完成させるのに
3週間かかった。

最後に
100円の小さいお盆に
主役二人を乗せると
雛人形が完成。

大満足。

早速家族に見せると
全員驚愕。
自分の想像を遥かに超える反応で
ものすんごく嬉しい。

そこまで驚いてくれるならと
友人らにも
何も言わずに見せてみる。
すると
どの友人も既製品だと思い
どこで買ったのかと聞いてくる。


もしかして。
天才あらわる?

それからずっと私の作った雛人形を
誰よりも気に入って褒め続ける母。
ものすごく気に入ってくれていたので
母の分もサプライズで作ることにした。

一度作っていることもあり
2回目はものすごくスムーズに作ることができ
トータル2週間ほどで完成。

母に見せると
腰抜かすほどに驚き
さらに自分へのプレゼントと知り
大喜びで永遠に雛人形鑑賞。


自分の人生で
雛人形作る日が来るとは思っていなかった。
娘が生まれてきてくれたおかげで
面白い経験をさせてもらえた。

この雛人形をきっかけに

クリスマスツリー
正月のお餅
鯉のぼり
ハロウィンの魔女
節分の鬼
雪だるま

などなど

いろいろ作成。
楽しくて仕方ない。

何より
手作り雛人形は
5年経った今も
一切朽ちることなく
とても元気に
毎年桃の節句に飾られており
何より
娘がとても気に入ってくれているので
かぁちゃんは
夜泣きにも負けず
連日夜なべして作った甲斐があったのである。

お気に入りにの雛人形が見つからないそこのあなた。
レッツ手作り雛人形。



#やってみた大賞


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