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新しい生活のスタートの前に ~もったいない系寄付①古本編~

 今日、3月9日といえばレミオロメン、年度末、卒業、別れのシーズンですね。そして、その先には新年度、新生活、旅立ち、出会いが待っています。
 新生活を迎えるにあたっては引越しをする方も多いでしょう。引越しといえば断捨離の絶好の機会です。そこで今日はもったいない系寄付のご紹介。

 もったいない、MOTTAINAIといえば環境分野で初のノーベル平和賞を受賞したケニア人女性、ワンガリ・マータイさんのお陰で今や世界の共通語ともなった日本のモノを大切にする心です。
 断捨離に際し、不要なものを思い切って捨てるのも良いですが、まだ使えるものを捨ててしまうのはMOTTAINAIですよね、そんな気持ちにお答えするのがもったいない系寄付なんですね。

 何と言っても代表格は古本による寄付です。サービスとしてはたくさんあるのですが、私が知ってるのとちょっと調べたら見つかったのをいくつかご紹介します。仕組みとしてはどれもほぼ同じで、古本の買取額相当(あるいは多少上乗せして)を登録された団体を指定して寄付するというものです。

 まずは「チャリボン」。バリューブックスが運営する古本寄付サイト。こちらは集まった本そのものもリユースして必要とされる施設などに寄贈されます。HPは一番充実している印象ですね。これまでの累計冊数、金額が出てるのも面白い。毎年12月の寄付月間でも積極的に活動されています。

 続いて「Book募金」。こちらはかなり寄付色が強いですね。HP上も寄付先の情報が多く、寄付としての領収書が受け取れることなどが明記されています。支援先団体も幅広くて多い印象ですね。Book募金と言いつつ、CD、DVD、ゲームなど取り扱い品目が幅広いのも特徴かと思います。トップページで表示される企業・団体からの協力も目を引きますね。

 次は「ノースブックセンター」。キャッチフレーズは古本でできるボランティア。HPがシンプル。支援先も絞られていて、集まった金額を全て開示されていて好感が持てます。古本で社会貢献できる気軽さを前面に出している感じですね。

 北海道発の地域貢献型古本寄付「ハピぼん」。支援先の多くは北海道で、寄付者に対し、査定額に応じてAmazonのギフトカードが贈られるのが大きな特徴。集めた本は古本市場で販売したり、施設に贈ったりするそうです。北海道が好きな方にオススメ。

 最後にJENがブックオフオンラインと共同でやっている「BOOK MAGIC」。支援先団体が主体となっている珍しい例。MOTTAINAIフリーマケットとのコラボなど取り組みも面白い。DAN&BONというキャラクターにも注目。

 次は「きしゃぽん」。汽車のキャラクターが可愛いですが、何と言っても特徴は大学支援。66の支援先のうち、40が大学です。2018年2月からは静岡県立大学も始めました。卒業生や学生の保護者を主なターゲットにしているようです。でも、その他にもリハ協をはじめとして医療・福祉や文化、国際協力など様々。

 古本でちょっと調べただけで6件も出てきました。古本募金で一冊の本が書けそうですね。
 しかし、本って消耗品なんですかね?ここまで古本寄付を紹介してきた後に言うのもアレなんですが、私は元書店員で愛書家なので自分の本を手放すことは滅多にありませんし、古本を買うことも図書館で本を借りることもほとんどありません。新古書店もあまり好きにはなれません。日本は本の流通量がインフレーションを起こしていて、一冊一冊の価値が低下し、その割に場所をとるので古本市場が活況を呈しているような気もします。せかっくなので捨てるよりは気軽な寄付体験としてぜひ試してみて欲しいと思う反面、読書体験もその本と一緒に大切にしてもらいたいという思いもあったり、なかったり。
 電子書籍化が進むとこの流れも変わるのか、かえってリアル本の価値が上がったりするのか、今後の展開も気になるところです。

 ちなみに話は一気に変わりますが、3月9日はレミオロメンの他に記念切手記念日と言う記念切手の発行を記念した記念日がありまして、「切手」もNPOは通信費として活用できるのでよく寄贈を呼びかけています。

もしサポートいただけたらファンドレイザーとしてのスキルアップに活用させていただきます。