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乗るなら金田バイク。付き合うなら甲斐。:2度目のAKIRA鑑賞。

こんにちは、昨晩怖い「夢を見たの、、」、kotoです。

数ヶ月前にテレビ「有吉の壁」に出ていたお笑い芸人のシソンヌさんが「AKIRA」(1988)のキヨコと大佐役で芸をやっていたのが忘れられず、2回目の「AKIRA」を鑑賞しました。

ちなみにこれです。

ほんと好きすぎて、家族で何度もリピートしています。笑


実は去年初めて「AKIRA」を観たのですが、とにかく初見には意味分からなかったです。

なにが起きてこうなった?!

「AKIRA」ってこのバイク乗ってる子じゃないの!?(金田です。恐らくみなさん思いますよね。)

このしわくちゃの子供達はだれ?

等々初心者には難しく、割とグロいしトラウマ級なシーンも多々。そこで今回は「AKIRA」を観た感想、覚えておきたいメモを残そうかと。


ネオ東京と東京オリンピック。

「AKIRA」と「東京オリンピック」は切っても切れない仲。

「AKIRA」では、2020年にオリンピック開催を控えているネオ東京を舞台に物語が繰り広げられる。そのため東京オリンピック決定後、80年代に公開された「AKIRA」の予言だ!と注目を集めた。

東京オリンピック2020の開会式は度々問題になったこと、また本来担当をしていたMIKIKOさんが下ろされ、拝むことのできなかったオープニングセレモニーも話題となった。

原案をいくつか見たが、圧倒的にMIKIKOさんのものを拝みたかった!!

YouTubeには「もしかしたらこうだったんじゃないか開会式」動画が上がっており、想像力を膨らませながら観たが、最高。本当に興奮が止まらない。

東京の夜を照らすネオンと、ネオ東京やデジタルの組み合わせ。また金田バイクをメインとしたバイク文化を彷彿させるもの。こんなんだったのかな〜。「AKIRA」の世界感を体験したかった。


実験台に使われる子供たち。

初めて見たときは、このしわくちゃの子供たちは誰なんだろう。

結局理解力が低い私には分からないまま、1回目は終了。そして今回見たことでやっと全体の内容を掴むことができました。


タカシ、キヨコ、マサルのしわくちゃの子供たちは、2019年のネオ東京の世界では50歳くらいのおじさん、おばさんで、子供姿なのは繰り返される人体実験により成長ができなくなったから。そのため思考力や話し方は、子供ながらかなり落ち着いている。


という認識で合っているはず。。。


後半に映し出される人体実験は、明らかに子供たちの意に反しているし、なんとなくナチスドイツのヨーゼフメンゲルが収容場でやっていたものを彷彿させる気がした。

パワーを持った子供たちですが、彼彼女たちは実際嬉しくてやっていたのでしょうか。また大佐は作中子供たちのことをかなり気に掛けて見ていますが、それは大佐の愛なのか、道具なのか、それとも家族なのか、、、?そんな大佐の心情も気になります。

後半に行くにつれ大佐の人情も描かれていますが、やはりどこまでが任務で愛なのか、、。


乗るなら金田バイク。付き合うなら甲斐。

本当しょうもないです。

が、もちろん「AKIRA」といえば、赤いボディーでバックも走れちゃう金田のバイク。

金田がいつも着ているドラッグのイラストが描かれた赤のレザージャケットと、バイカーパンツもカッコイイ。

のですが、ですがですね。私の中ではかなり甲斐推し。

無鉄砲で仲間思いな不良少年の目立つ金田とは違い、あくまでも一人の仲間として描かれている甲斐ですが、お洒落だし優しいんですよ。


前半、鉄雄は収容されていた病院から逃亡。彼女のカオリと共に金田バイクを盗み、逃走。しかし逃げ込んだ先が敵の不良グループの陣地で、鉄雄は殴られ、彼女のカオリは暴行をされた挙げ句、洋服をビリビリに裂かれレイプをされそうに。その直後自身の盗まれたバイクを探していた金田グループに見つかり、不良は退治、カオリも無事だった。


と、こんなシーンがあるのですが、この洋服を裂かれたカオリに、甲斐は自分のジャケットを貸してるんですよ。カオリに貸すシーン等はないのですが、着ているものが明らかに甲斐のなので、キュンと来ました。笑

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「AKIRA」の作品に出てくるカオリはとにかく運が無くて、すごく可哀想なキャラクターだなと同時に、人間全員が幸せな運命を辿るわけじゃないのかと色々考えさせてくれる。

まだ2回しか観ていないですが、彼女のシーンってどれも悲しいし、使われているし、いつも外れている。

「AKIRA」の中では重要人物ですが、決して目立つキャラでもなく、ひとつの駒として登場する彼女の幸せってなんだろうとか、余分なことを考えてしまします。


青春と重すぎる責任と世界。

ネオ東京を走りまくる金田の不良グループが国の重大事件に巻き込まれるわけですが、キャラクターそれぞれの行動心理がすごくわかる。

仲間思いの金田。

自立したい鉄雄。

鉄雄にただ付いていくカオリ。

大義のために全力で挑むケイ。

話としてはすこしややこしく、2回観てもまだまだ理解不足な点はあるが、キャラクターが抱えるものは10代を通過した視聴者なら理解できるものだと思う。

青春っていうひとつの枠に囚われると、小さな問題も大きく見えてしまうし、人生を揺るがすほどの重大事件に見えてしまう。


また落ち着いたら観てみようと思います。

あー!東京オリンピックAKIRAバージョンも観たかった、、、!!

それでは!





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