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2022.6.12 赤犬 味園ユニバース ライブ感想(初心者🔰目線)

大阪も間もなく梅雨入りと言われる今日この頃ですが、6/12(日)は晴天に恵まれ、空気もカラっとしてとても心地良い日でした。
そんなワタクシ、雲一つない晴天をガン無視して、大阪・なんばにある味園ユニバースで開催された、赤犬ライブ「水無月コンサート なに調子にのっとんねん」を観てきました。赤犬初心者🔰(現体制を観るのは2回目)ですが、ライブの感想を簡単にまとめたいと思います。昔からのコアなファンの方は優しく読んでいただき、もし記述間違いなどがあればコメント欄などから、ご指摘いただけると幸いです。

またnote(このブログ)は動画の埋め込みが出来ないため、私のツイッターに投稿した動画を引用する形を取っています。お手数ですが詳細は、ツイッター内の動画再生をクリックしてください。
※ 記事内、敬称略です。ご了承ください。

会場は「味園ユニバース」。大阪にお住まいでない方はご存知ないかも知れませんが、ここはかつて関西でも屈指の規模を誇るキャバレーでした。深夜に放映されていた、トップレスの女性が踊る味園ユニバースのCMを見たことのある人もいるのではないでしょうか(但し40代以上)。

6/12の赤犬主催ライブは、間慎太郎&HOT JACKSが前座をし赤犬ライブの後に、間寛平&エメラルドスターズ+吉本新喜劇の皆さんが出演という超豪華な出演者陣。今回は “全て撮影OK” だったので、ビデオカメラをずっと回していたのですが、長大なブログになりかねないので、大変心苦しいのですが、赤犬のステージに限定したブログ記事とさせていただきます。

オープニング(愛のテーマ)

最初はナイトサパーズのテッペイ、ロビン、ヒデオの青ジャケット3人組が登場。ステージを練り歩きながら「今夜、夢の幕があが〜る〜♪ まるで薔薇色の世界〜♪ 」と “さあこれから始まるゾ!” とワクワク感を高めるオープニングと同時に、“生バンド、カッコイイ!” と視覚と聴覚で楽しませてくれます。特に赤ジャケットをビシッと着てドラムを演奏するタニヤン、めちゃくちゃカッコいいです。

タカ・タカアキ登場

玉座に鎮座するタカ・タカアキ

非常にリーズナブルな可動式黄金玉座に鎮座してタカ・タカアキの登場。赤犬は玉座に限らず、さまざまなコストカットが徹底しているようです。

タカアキのズンドコ節

テンポが早くてリズミカルな「タカアキのズンドコ節」。
花道をタカアキが歩き、ナイトサパーズのコーラスパートになると、青色ジャケット3人組がゾロゾロと花道に来てすぐに帰っていくのを繰り返します。この曲ではステージのネオン管が流れるように光り非常に華やかなのですが、映像だと(フレームレートの関係で?)部分的にしか光っていないように見えてしまうのが残念です。

お蝶夫人

これもハイテンポでエレキギターとベースが心地良い曲。この曲に限ったことではないですが、赤犬の曲の中で特に「お蝶夫人」はどこか懐かしさを感じます。そして最後に両手と片足を上げたポーズを20回ぐらいした後、このブログのヘッダーの決めポーズ。

お決まりのポーズ

雨の墓場

そしてガラッと変わって、ザ・ムード歌謡の雰囲気漂う「雨の墓場」。
タカアキが歌い、ナイトサパーズは「ワワワワァ〜♪ 」とバックコーラスに徹しています。

すると、どこからともなく妖艶なサックスの音色が。ホール中を見渡すタカアキとナイトサパーズの3人。客席の中にサックスを奏でる全身豹柄の男が。

客席から登場するスティービー和田

スティービー和田

客席からおもむろにステージに上がったのは、サックス奏者のスティービー和田。「雨の墓場」をサックスで妖艶に演奏するのですが、とても良い音色でした。

サパーズの部屋とお便りコーナー

「雨の墓場」が終わると、タカアキは汗を流しに千日前の “アムザ1000” に行くため舞台袖へ。その後、一瞬だけ「サパーズの部屋(ジングル)」が流れて、謎の「お便りコーナー」へ。

ヒデオに届いたお便りを苦い表情で聞くテッペイ。

そうこうしていると「サパーズの部屋」にお客様が。登場したのは、“東洋の女神” こと “ミス・トントン” 。

頭のてっぺんからつま先まで、全身黄金のスパンコールが輝く、ミス・トントン

ロビンがミス・トントンの “ソメイヨシノ(隠語)” を見せてもらったり、ちょっとしたトークの後、東洋で大ヒット、皆さんご存知の 「愛してトントン」を披露。

愛してトントン(ミス・トントン)

当然ながら私は、キャバレーとして営業していた時代の「味園ユニバース」を知りませんが、かつて毎晩のようにステージショーをしていた頃は、赤犬のようなバンドが生演奏し、全身きらびやかな衣装をまとった女性が歌にダンスにと、お客さんを楽しませていたんだろうな、といにしえの大人の社交場の雰囲気を味わうことが出来ました。

赤犬、ナイトサパーズ、ミス・トントンの豪華ステージ

風の中の情事

「愛してトントン」で客席を盛り上げた後は、ヒデオとミス・トントンのデュエット「風の中の情事」。

花道で踊るヒデオとミス・トントン

世直し道中あんちくしょう(前半)

ヒデオの口上「浮世舞台の花道は、表もあれば裏もある。金金金カネカネカネの世の中で、泣くのは弱いものばかり〜。おとっさん、おっかさん、見ていておいておくんなせえ。これがオイラの世直しでぇ〜。」の後、三度笠姿で登場したタカアキ。
歌はド演歌の「世直し道中あんちくしょう」。なかなかのコブシとフシ回しでした。

三度笠姿のタカアキ

寸劇

タカアキがすぐに掃けて、急に始まる寸劇。
文字にするとめちゃくちゃ長くなるので要旨のみ箇条書きします。
・総資産5000億の叶会長宅の家政婦が掃除をしていると、政治家宛の賄賂書類を見つけてしまう。
・その様子を見ていた会長。家政婦は許しを乞うも体の関係を迫られる。
・それを止めに入る事件記者。全てカメラに収めたことを会長に伝える。

賄賂書類を見つけた家政婦、会長に見つかり体を求められるも止めに入る記者

・公にしない条件に記者は3億円を要求するが、会長は秘書とガードマンを呼び記者を殺害しようとするも、あえなく逆襲される。
・会長はお詫びに5億支払うと言うも、世間に知られ会長一味は逮捕。

記者を殺害しようとする会長一味。しかし逆襲されたのち、警察に逮捕される

・助けられた家政婦は「せめてお名前だけでも」と聞くも、困った時にと連絡先のメモだけ渡して帰っていく。
・そこには「オフィスあんちくしょう」と書かれていた(伏線回収)。
・タカアキ記者「これがオイラの世直しでぇ〜」で歌に戻る。

助けられた家政婦。名前だけでもと聞くが、そこには「オフィスあんちくしょう」とだけ書かれたメモだけ渡される

世直し道中あんちくしょう(後半)

キャプチャと箇条書きの文字だけ見ていると「なんちゅう長い寸劇や!(もはや “寸劇” ではない)」と思うかもしれませんが、これがステージにのめり込んで見ていると一瞬でした。
そして、カメラマン扮するタカアキと、悪役のナイトサパースの3人で「世直しあんちくしょう」を歌い切ります。いやぁ、見応えがあって面白かった。

世直しあんちくしょうの後半。伏線回収が長いながらも見応えがありました

メットコメットコ

メットコメットコの盛大なイントロが流れる中、悪役衣装を脱ぎ始めるサパーズの3人。そしていつもの “猿股一丁” になって花道へ。

猿股一丁で花道に向かうロビン

今日はヒデオが大蛇と格闘したのち、最後に太刀持ち(ロビン)と軍配(テッペイ)と並んでポーズを決めていました。(決めポーズは花道最前だったので、後ろ姿の写真しかありません。すみません。)

大蛇と格闘した後にポーズを決めるサパーズの3人

以前、服部フェス(2022/4/3)に出演した際のメットコメットコは、ジャンピングシューズでした。曲(メットコメットコ)の参考に引用しておきます。

アンドロメダ大将軍

“赤犬がお届けする宇宙歌謡” といつも紹介される「アンドロメダ大将軍」。昭和40年代のヒーローアニメや特撮モノのテーマソングって、すごく壮大な印象がありますが、この「アンドロメダ大将軍」もなかなかの壮大さです。「アンドロメダ大将軍」を上回る壮大な曲名を私は知りません。
今回は曲の最後に花道最前でヒデオさんが三点倒立していました(後ろからでよく見えなくてすみません)。

最前で三点倒立をするヒデオ

最後の口づけ

「アンドロメダ大将軍」で盛大に盛り上げてからの「最後の口づけ」。バラード調と言って良いのかな?しっとりした良い曲だなと思って聴いていると、黄色のTシャツで胸に “絆” とプリントされた、某24時間テレビのエンディングのような演出。まだ笑かせに来ます。

胸に大きく "絆" と書かれた黄色のTシャツを着て泣くナイトサパーズの3人

酔わせてよ神戸

本日の赤犬ステージに登場したゲストの皆さんも出てきて「酔わせてよ神戸」。全員が “8時ダョ!全員集合” のような半被はっぴを着てエンディングへ。

最後はステージから客席に向かってかなりの数のサインボールを投げていました。こういうサービス(客席にモノを投げる)ってコ口ナ禍では出来なかったけど、そろそろ許容されるほど正常に戻りつつあるのかなと感じました。

エンディング

曲目的には先ほどの「酔わせてよ神戸」が最後ですが、赤犬ステージ恒例(?)のタカアキのヘアセットが実質的な「エンディング」でした。後ろから見ていたせいか、いつもより霧吹きの水量が多かったような気がします。

大量の霧吹きの水で溺れかけるタカアキ

最後のトドメにナイトサパーズ3人による大技(?)を披露しておしまい。

扇(上)、ピラミッド(中)、タワー(下)の大技(?)を披露

まとめ

もくじを見てもらうと分かると思いますが、約1時間でこれだけの演目を披露する赤犬は、やっぱりすごい。味園ユニバースでの前回公演が2020年1月から2年半ほど空いたのもあって、赤犬の公演を心待ちにしていたコアなお客さんが多かった印象を受けました。

赤犬のステージはみんなが昭和に置いてきた、いにしえのオマージュだと感じているのですが、同時に昭和時代っていい具合にアバウトというか、“アソビ” があったからこそ日常や娯楽も楽しかったのかなと思いました。そういう赤犬のコンセプトと一致するのが、かつてキャバレーから大宴会場、サウナやホテルもあった「味園ビル」なのかなと感じました。

時代は昭和、平成、令和とうつりましたが、“味園ユニバースで赤犬のステージを観る” ぐらいの “心のアソビ” を、これからも持ち続けたいと思います。

(参考)過去のブログ
服部フェス2022感想(DDオタク目線)
Day 3 (4/3(日))に赤犬の記事があります。


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