見出し画像

否定のない世界での小さな成功体験

皆さんは他人を否定や評価をするでしょうか?

ここでいう評価とは、日常会話内で行う主観的な(良くない)評価のことです。会社・職場で行う客観的な人事評価のような評価とは異なります。

例えば、
〇〇さんの家の子はどこぞに就職したから優秀だ。
〇〇さんはまだ若いくせに高級車に乗っているらしい。〇〇さんは精神的な理由で長期休暇を取ったらしい、そんなことでこれからどうするのだろうか。

等々、挙げ出したらキリがないです。

このような評価を主観的な評価と書いたのは、事実と評価にはっきりとした因果関係が無く、評価した人の主観が盛り込まれているからです。以下は、主観的な評価を評価とだけ表記します。

世の中から平気で他人を傷つける人を無くしたい。私の気持ちの一つです。しかし、そのような人にやめてほしいと言ったところでやめるわけがありません。だから、傷つけられる側がいかにして傷つかずに済むかということを考えていきたいと思う今日この頃です。

評価が飛び交う世界で潰されないマインドについて記述します。

評価をしたくなる理由

ここでまず、評価をする人の立場に一旦なってみようと思います。評価する人を一方的に批判しても、それはそれでこちら側の正義を押し付けたことになってしまいます。

私も、以前はよく他人を評価するような発言をしていましたので、少し思い出してみます。

人はなぜ評価をしたくなるのか。

1、人の上に立ちたい。
2、自分は評価対象より上の立場だと既に思っている。
3、人を見る目があると思われたい。
4、実践することの難しさをわかっていない。
5、何も考えていない。

他にもあるかと思いますが、私が他人を評価していた時はこれらのような深層心理が働いていたのではないかと思います。

特に、実践の難しさをわかっていないについては、個人的には一番なくなってほしい評価や批判の理由です。私は、自分がやってもいない・できてもいないのに、やって失敗している人の評価をしていることの意味のなさに気付けて良かったと思います。

私の職場には、管理職の上司のマネジメント方法について、裏でダメ出しや批判をしている人がいます。もっとこうすればいいのに、と私に愚痴を言ってくるので、私は「あなたは管理職ではないが、その管理職の上司の代わりにマネジメントをやってみてはいかがですか?管理職じゃなくてもサブ的な立場としてやってもいいと思いますよ」と言います。そうすると、何も言わなくなります。

人をそんなに簡単に酷評して傷つけないでもらいたいものです。とは言っても、やめてほしいといってもじゃあやめますと話が簡単に進まないのが人間関係の面白さだと思います。

この章では一旦、評価をしてしまう人の立場になってみました。私の本音としては、評価をしたくなる気持ちはわからなくはないです(以前の私がすぐ評価してしまう側だったので)。よって、評価をしてしまう人は仕方ないとして、評価を受ける側がいかにして傷つかずに過ごしていくかを考えたいと思います。

評価のない世界

私は、何の取り柄もない自分に自信が無く、人からどう思われているのかを常に気にしながら生きていました。

だから、人から評価や批判をされるとダメージは毎回大きかったです。さらには何をするにも、何を発言するにもいつも不安で不安で仕方がありませんでした。この発言をすることによってバカだと思われるのではないかととても怖かったです。

そんな私が少しずつ自信を取り戻し始めることができた
きっかけは、評価のない世界で活動したことでした。そのコミュニティの詳細は書けませんが、今の世の中には否定や批判のないコミュニティはたくさんあります。

その活動のミーティングに参加したり、活動の成果を発表することで、自分の発言や行動を受けとめてもらえ、少しずつ自信を取り戻すことができました。

自信とは言ってもなにか大きな実績を残したわけでもなく、スキルを手に入れたわけでもありません。

私は発言してもいい!間違ったことを言ってしまってもなんとかなる!人格を否定されることはない!間違えたら間違えたって言っていい!

という、あくまでも私は私で良いといったニュアンスの自己承認のようなものです。今では、そう思えるようになりました。

特段の必要がなくなってしまいましたので、そのコミュニティからは退会してしまっていますが、そこでの経験は、私の今後の人生を大きく方向転換させてくれたのではないかと思っています。

大学時代に少人数のゼミにも関わらず、人前で話すこと発言することが嫌すぎてその授業から逃げまくっていた頃の私からすると、大きな心境の変化と言えます。

評価から逃れるメンタル

心境の変化があったとは言っても、ミーティングや人前での発言はまだまだ苦手意識があります。緊張も大いにしますし、頭が真っ白になることもたまにあります。

でも、失敗したり後悔して落ち込んでからの復活のスピードがだいぶ早くなりました。今では、何かをやらかしたとしてもそんな自分も良いと自分に ″いいね″ を出すことができています。

今までは失敗して落ちんだら、1週間は引きずってパフォーマンスが落ちていました。でも今は長くても丸1日程度です。まさにレジリエンスの力が身についてきているのではないかと思います。

怒られたらダメなのでしょうか?ミスをしたらだめなのでしょうか?失敗したらダメなのでしょうか?

犯罪を犯すなどのルール違反でなければ、たいていは大丈夫だと思います。ただし、反省すべきところはきちんと見極めて改善はします。

改善をやっていれば、自分なりに全力を出していれば、自分で自分を責める必要はまったくないことに気付くことができました。

だから他人から否定されても、主観的な評価をもらっても、せめて自分だけは自分に ″それでいいのだ(バカ○ンのパパ風)″ と言っています。

このようなマインドになることで、失敗に対する恐怖心を小さなものから少しずつ克服しているようなイメージです。いずれは大きな失敗も恐れずに果敢にチャレンジするマインドに育てていけるといいなと思います。

まとめ

自分に自信がなくて何も行動が起こせない人は、まずは自信をつけてほしいと私は思っています。自信がない状態で無理に行動を起こしても、失敗したときのレジリエンスが弱く、自分にはできないという自己否定のマインドが強固になってしまう可能性が高いからです。

自信をつける方法は、結局は何かしらの行動を起こさないといけません。どのようなジャンルでもどのような場所でもいいので、小さな成功体験を積み重ねることで少しずつでも自信をつけるという方法がもっとも安全に前身する方法かなと私は個人的には思います。

その一つの場所として、否定のないあるいは少ないコミュニティを選ぶことをおすすめします。心理学やカウンセリングを学ぶと銘打ったコミュニティであれば否定のない雰囲気であることが多いとおもいますので、参考にしてみてください。

仮に今の評価が良くなくても、5年後、10年後に文句を言わせなければ良くないですか。

初めから自分に自信がある人や、他人の評価を全く気にしない方々には何の参考にもならない記事になってしまいました。世の中にはこういう人もいるのだなという目線で見て頂けたのなら幸いです。

(おわり)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?