木ノ戸久仁子

人間が石を作る 陶芸の技法で石を作っています。

木ノ戸久仁子

人間が石を作る 陶芸の技法で石を作っています。

最近の記事

根源的生欲展

金沢ルンパルンパでの展示に参加しています。 会期が始まってみんなの作品を見て 自分の作品には根源的生欲が足りない!って思ったりした。 キュレーターの五宝さんと木ノ戸さん形を作ろうとしないでっていう話をした。 私は形を作ろうとしていたかもしれない。 もっともっと自分の表現をただの表現にしたい。 気付いたら陶芸で自分は凄い焼き方が出来るようになっていた。 あとは形をきちんと作れば凄い作品が出来るかもと思っていた。 表現ってそんな事じゃ無いと本当に打ちのめされた。 凹まずに何回も

    • 初日

      初日無事終了しました! ありがとうございました!

      • モノクロとフルカラー

        最近モノクロって良いよなって思っていてモノクロの作品ばっかり見ている。 ずっと八色目の虹ってなんなんだろうと考えている。 自分の陶芸で八色目の虹を作りたい。 八色目の虹は順当に行けばモノクロだと思う。 釉薬の色で立体的なモノクロとフルカラーを行き来できるそういう色ができたらな。 釉薬だったらできると思う。 釉薬の色は立体的。 角度や光でつまり鑑賞者の身体の動きで立ち位置でもしかしたらその時の気分で色は変わる。 陶芸をやってると身体で認識している色っていうのが在ると思う。 どん

        • 設営

          搬入終わり! 真ん中に一本道が出来てとても気持ちが良い展示になりました。 明日からです。 是非ご高覧下さい。

          陶芸の時間軸

          陶芸の時間軸は長い。 縄文時代に日本で出てきた土器が最古の物で14000年前(うろ覚えと諸説あり) 現代でも尚、縄文の人が作ったものは充分に私をワクワクさせてくれる。 桃山時代の陶だって現代に生まれている陶芸作品だって同じベクトルで私はワクワクしてしまっている。 どんな時代に制作された物でも物が在るかぎり作っている人間同士のやってるからのリアルな作者のいぶきを感じてしまえるのはとても贅沢。 私達はどこかでひとかたまりで太古から未来まで充分に同時代に生きている。 わかる!わかる

          陶芸の時間軸

          鈴盃

          酒盃を傾けるとカラカラなる。 いっぱい作ったのに焼き上がってから削るときに失敗しまくって 3つしか残らなかった。。。 22日からのヘプダゴンにもっていきます!

          鳥ないてる。。。

          ついにおわんなかったので 30分くらい寝てから また授業いってくる。 帰ってきてからやる。 夕方搬入!

          鳥ないてる。。。

          どこかの景色。

          自分の作品に近づいて見るほど 広い広い世界にいる気がする。 こんな世界に本当にいけたら こんな世界を見れたらっていつも思う。 全部私が作った。

          どこかの景色。

          表面張力

          表面張力みたいな展示がしたい。 生まれてこのかたずっとずっとヒリヒリしてるし心底安心した事なんてまだない。

          本日

          おはようございます。 早起きが死ぬほど嫌いやのに 早起きして今から小学校の授業です。 中学生と抹茶盌を作ります。 抹茶盌の授業になるとなんとなく熱くなってしまいます。 今日は帰って来てからオンライン会議してその後次の展示の準備もします。 それでまた次の日も早起きして授業してです。 めちゃくちゃ働いているので誰かほめてくれ。 もういい大人なのでいいかげん誰もほめてくれないけどこの前もうむりーっていったらちょっと満足しました。自分がやらないと何にもすすまないけれどむりーっていうだ

          何に祈るのか。

          キリスト教の両親に育てられ 毎週教会でミサをして パイプオルガンの讃美歌に痺れ キリストの肉と言われているパンを食べ血だと言われているワインをちょっとだけ舐めるくらいに呑ませてもらっていました。 ミサの後、初恋の人が毎回野球をするのでその人と1秒でも一緒にいたいがためだけにお隣の税務署の敷地で私も野球をする幼少期でした。 神なんて信じて無いのにその人と会いたいが為に通っていた。 本当にチャラい。 聖書に出てくる寓話に関してもそんな事ないでしょって思っていた。 だってなんでキリ

          何に祈るのか。

          轆轤

          凄くかっこいい轆轤をひく先輩に轆轤ひいてる時何を考えてるのか聞いた事がある。 先輩曰く 回ってるものにはリズムがある。 レコードみたいなもの。 自分の回転速度があるから先ず自分の回転速度を見つけること。 俺はそれに合わせて音楽みたいにひいてるって。 轆轤がうまい人なんて死ぬほど居るから自分の轆轤を見つける方が難しいよーって。 陶芸家かっこいい事言いがちやし 後日鯉江良二さんもそんな事を言っている記事を読んで受け売りか!って思ったけど 先輩の轆轤をみたらほんとうにリズムや自

          小逃亡(雑記)

          工芸の事を書こうと思っていたのだが意気込んで書く私の文章など本当に面白くもなんともないので違う話をかく。 去年から全国の美術館で 走泥社再考 前衛陶芸が生まれた時代 が巡回している。 京都を皮切りに岐阜から岡山 現在は東京 菊池寛実記念 智美術館。 走泥社については各方面の皆さんご存知だと思うので割愛。 美術館での展示というのはだいたいがつまらない。展示が凄すぎて自分がついていけていない場合もあるし説教くさくて嫌だなと思う時もある 美術館が展示を企画してどんな風に展

          小逃亡(雑記)

          レイバイバイマイセルフ:Sleep with moon by myself

          錫作家の伴哲生さんと2人展をします。 伴さんと私が初めて展示をご一緒したのは二年前 酒の器toyodaさんでの酒器展でした。 僕も石を作ったりしているんですよって所から 夜な夜なメッセージのやり取りをしたり呑みにいったり夢中になって意見を交換し合いました。 平素私は自分の立ち位置を工芸に定められてはいません。 むしろどんな言葉にも置き換えることができないから自分のやっている事をわかろう(わかりたい)という切実な思いをカタチにおこしています。 伴さんは潔く工芸という立ち位

          レイバイバイマイセルフ:Sleep with moon by myself

          制作の前にあるもの

          私の作りたいものは、どこまでも「人間の作れるもの」である。 この世界を空想的に捉え、確かに触れることのできる物質に落とし込みたいと思っている。 そうして私は、過去に学んできた陶芸の手法を用いて、自然界には存在しない人工の石を作るようになった。 それらを『稀晶石』と呼んでいる。 まず、私の石への興味と、制作の動機についてここに記しておきたい。 石は文明のはじまりである。 誰かが稀晶石を手にし、それに何か役目を持たせてくれたら、私は文明がうまれる瞬間を何度でも観察できると思ってい

          制作の前にあるもの

          もう!

          無限に色々あってこの話が終わったり着地する気がしない。 つまりどんな時でも私はいつだって芸術を愛していたっていう話です。 単に。 つらつら書くのが嫌になっちゃった。 明日からはもう書きたいと思う文章を書くぜ!