逆ギャップ
僕はあがり症だ、
だから高校三年生くらいの頃から「焦らずゆっくり」をモットーに生きている。
高校三年生までは毎日焦って、あがってしまっていたので、殆どの記憶がない、
不思議なことにこれは本当だ。
しかし、何もかもが上手くいかなかった覚えだけがある。
焦って緊張して全部失敗していた。
嫌な思い出だからオートマチックに記憶を消していたのかもしれない。
最近は焦って失敗することは減ったが、
他の人間のペースについていけないことが多々ある。
何かをやりながら何かをやるならということが出来ないのだ。
例えば、試験の勉強をしている時期は常に試験のこと以外のことを考えられない、だから他のものが厳かになりどんどん遅れてしまう。
しかし、「焦らずゆっくり」をモットーにすると決めてしまったので、焦ることはない。
ただ他人からあいつ遅れているのになんで焦ってないんだという視線をたくさん浴びているのはわかっている。
初めて会う人などからはこいつと余裕があって、なんでもできるやつなんだなと思われることもあるが、
別にできるやつではないのに「余裕」こいてる痛いやつ、だってすぐにバレる。
最初はすげーやつだと思われて、よく見たら全然すごいやつじゃないってバレるのは「逆ギャップ」だ。
意外にこんなこともできるんだと褒める「ギャップ萌え」の逆だから「逆ギャップ」だ。
「逆ギャップ」を見せた瞬間見放されることが多い。
バイトでも、初めは余裕があるな、こいつできるなと思われて、その後必殺「逆ギャップ」によって、
僕は即皿洗い行きである。
でもこれは仕方がないことなのである。
もし「焦らずゆっくり」をやめたら、
僕は記憶の無い生活を送ることになる。
そんな生活は流石に考えられない、
なんの思い出も残らないのだ、
これを解決するには、もうみんなにゆっくり生きてもらうしか無い。
みんながゆっくり生きれば、僕が遅れることは無い。
さぁ!日本国民よ!ゆっくり生きようでないか!
ゆっくり生きて、GDPやらGNPやらが下がってもあせらずにいようじゃないか!
みんなで終わっていくさまをゆっくり見届けようじゃないか!?
どお?
今日は7月7日七夕だ、
僕の願いは「日本がもっとゆっくりになりますように」
である。
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