見出し画像

今週のkinologue【9/20-26】

去年の今頃はGo To Hakoneから参加したなぁと思い出しながら、2年連続オンラインでフィンランド映画業界の集いに参加。前日にカタログとフィンランド土産が詰まったパッケージが送られてきた。Finnのこういう心遣いがホント泣ける。しかし、今週はあまりに忙しかったので、SHOWCASE以外のイベントには参加できず。それでもランチタイムなどを挟みつつ4時間はあった。一つ目のプレゼンで、あれ?見覚えがあると思ったら『ファブリックの女王』の主演女優さんがプロデューサーとして話していた。年々女性監督とプロデューサーの割合が上がっていることは間違いない。現在開発中の作品はざっくり言うと家族をテーマとしたものが多い気がした。これもコロナ禍の傾向か。既に制作が始まっている作品だと若者の社会問題的テーマのものが目立つ。数年前にはよくあったベタなラブコメとかおじいちゃん大活躍みたいなハートフルコメディがぐっと少ない。というかほぼない。そういう意味ではちょっと寂しかったなぁと思っていたら、いつも事務局でお世話になっているMartaがVarietyに書いていた記事を読んでびっくり。フィンランドの教育文化省が映画への予算を大幅に削減しているとか。文化輸出への支援も今後はなくなるのかもしれない。うーん、不穏な動き。

今週はフィンランド🇫🇮とアイスランド🇮🇸を行ったり来たり。アイスランド大使に出演して頂いた配信番組も無事リリース。こちらの方が最初からずっと大使館にお世話になりっぱなしだというのに、大使に「日本で上映してくれてありがとう」と言われて、じーん。突然の振りにもフレキシブルに対応してくださり、予定より長く色々話して頂いたので、ぜひ見てほしい!

そして、今週は新たな試みを2本。一つは一般試写+座談会。映画を観てから対話する場をつくってきたkinologueとしては珍しくないことだが、自社の新作でのオンライン座談会は初めて。映画の公開前に一般試写会を行ない、SNSに感想を書いて貰ったり口コミを狙うというのは映画プロモーションの終盤によくやることだが、そのような試写会に応募する人は、監督や出演者、話題作をよく知っている映画ファンが多い。正直『〈主婦〉の学校』は、そのような映画ファンにヒキがある作品ではないので、セオリー通りの試写会はあまり意味がない。しかし公開前にメディア関係者や専門家に観て貰うだけなのも心許ない。考え方を変えると、こちらからはなかなかリーチできない(映画館に観に来る可能性が低い)けど、本当はこの映画を観て欲しい人たちに観て貰う機会として試写会は有効なはず。この映画にとってそれはどんな人たちか、、、そんなことを色んな人たちに話しているなかで、あるご縁がつながって座談会に至った。その内容についてはまた改めて。
もう一つは「今日から始める【自分ごとの、家しごと】」コラム。1本目は「サステイナブルなパンの楽しみ方」をテーマにパン屋さんを取材。こちらも詳細は後日。おかげで今週は美味しいパンに恵まれた幸せな朝が続いた。

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?