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今週のkinologue【11/15-21】

今週で大阪・京都・横浜などの映画館での『〈主婦〉の学校』上映が終わり、メイン館のイメージフォーラムも26日(金)まで、最後の週末となった。どこも予定通りの週数で終わってしまうのは残念だけれど仕方なし。といっても、まだまだ年明け以降も全国で順次公開されていくので、お近くで上映が始まりましたらぜひご覧ください。

月曜日は京都にいた。朝ごはんは前日にスタンダードブックストアのカフェで手に入れたタルマーリのパンとコーヒーで済ませ、京都シネマの上映開始9:40に間に合うように向かう。ホテルから意外と遠くてやっと着いた〜と思ったらもう始まっていた。あ、9:20からだった、、、なんてこと。。。

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残念ながら支配人はお休みだったので、スタッフの方に伺ったところ「会員の女性の方々に好評ですよ!パンフレットも買っていかれますし」とのこと。四条烏丸という抜群の立地にある京都シネマさんは女性(特にシニア)の会員が多いそう。京都はこの数年の間にミニシアターが4館になったが、すみ分けがなされているという。そう、今日は4館ぜんぶ巡るのだ!時間が早いので、紅葉を見たり、一乗寺でぶらついてから伺ったのは出町座さん。商店街の真ん中にあり、カフェと本屋と映画館が一体となった雑多な雰囲気がいつも素敵だ。入口近くにデイヴィッド・バーンの本があって、ついお土産に買ってしまった。最近は緊急事態宣言中でもイメージフォーラムを賑わせていた特集上映「ケリー・ライカートの映画たち〜」の配給もされていて、その辺りのお話も。突然伺ったのに対応してくれた田中さんに感謝。

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出町座さんは場所柄、学生が多く、コロナ禍で動員が難しくなった夜の回はほぼ学生だけという。これから年内は全国のミニシアターでAFF(ARTS for the future!)の補助金をとった特集上映や映画祭企画が満載で、出町座さんでも大変なことになっているらしい(お客さんはもっと大変!)。商店街で阿闍梨餅を買うことを決めていたのだが、既に売り切れ。ここで買えなかったら、もう無理だなーと諦めモード。涙。いそいそと次に向かったのは、昨年オープンしたアップリンク京都。最近『劇場版 ムーミン谷の彗星〜』を上映して貰ったばかりだ。オシャレすぎる新風館の地下1階、駅直結で超便利。

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「ムーミンは大人のお客さんが多かったんですけど、子供連れの方から吹替版のお問い合わせがありましたね」とのこと。DVDは吹替版もあるのだが、劇場でもかけられるといいのよね、やはり。劇場のつくりはアップリンク吉祥寺に似ていて、ヒット中のマルジェラを観に来るのも、オシャレな若いお客さんが多いそう。出町座に通う学生さんとはすみ分けがされている感。
そして、コインロッカーに入れていた荷物をピックアップし、京都駅を越えた東寺近くのみなみ会館へ。ちょうど2年前に京都に来たときはオープンのちょっと前で入れず、念願の初訪問。外階段のある映画館っていいなぁ。

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旧みなみ会館時代に『365日のシンプルライフ』『ファブリックの女王』でお世話になった吉田さんに初めてご挨拶。短いながらも色んな話をして楽しい時間。現在J・ジャームッシュ特集上映中で、『パターソン』は観るけど、昔の作品を全部観るといったお客さんは少ないらしい。『ミステリー・トレイン』とか今こそ観てほしいんですどねー!と吉田さん。それぞれの作品を線でつないでいったり、1人の監督を深く掘っていったり、という楽しさはもう映画の楽しみ方としては古く希少なものになったのだろうか。

京都はミニシアター激戦区と聞いていたけど、目の当たりにするとホントにすごい。東京のミニシアターはそれぞれメイン館としての特徴がつけられるが、京都はどこも総合ミニシアターといった感じで、その中で独自色を出し、お客さんをつけていくというのは大変なことだ。でも映画文化が豊かなのは素晴らしいこと。また銭湯(+サウナ)と映画館巡りをしに、京都に戻ってきたい。


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