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今週のkinologue【6/7-13】

4年前、2017年の今頃、ちょうどアイスランドにいた。それが4回目だったが、6月に行ったのは初めて。緑が青々と茂っているので、これは夏なのだなと(気温15度とかでこちらの夏の実感は乏しい)。フィンランドから行って、30時間だけの超短期滞在(主な目的な『YARN 人生を彩る糸』に出ているアーティスト、ティナの取材だった)。ゲストハウスの天窓から見たこの景色は24時くらいだったかと。これが白夜というやつです。

今週は予告編ラフ第二稿のやりとり、上映用素材DCPの試写、マスコミ試写案内状の原稿やプレス資料作成など。とても良い原稿が寄せられたことに刺激を受けて、イントロダクション(解説)を何度も書き直した。資料に載せる原稿やチラシの裏の文章をプロのライターさんに任せている宣伝プロデューサーもいるが、新卒で入った時から原稿は自分で書いてきた(最初に書いたのは、知る人ぞ知るウディ・アレンのドキュメンタリー『ワイルド・マン・ブルース』だった)。決して文章が上手い訳ではないが、宣伝の言葉を自分で紡いでいくプロセスはものすごく重要だと思っている。先ずはマスコミ試写の案内状で興味を惹く内容をコンパクトにまとめる。次に試写等で配布するプレス資料のイントロダクション。大体三部構成で考える。映画としての位置づけや宣伝のポイントを明確に、少し硬めのネタも盛り込む。ここから引用されてメディアで紹介されることも多いので、何度も推敲するのは当然のこと。そして、チラシの裏面原稿。これは映画館でお客さんが手に取るものなので、メディア向けとは違う語りかけをする。これを書く頃には、伝えたい言葉が定まり、自信を持ってオススメできるようになっていたい。今まで完璧だと思った原稿を書けたことはないが、四苦八苦しながら進めていくこのプロセスは自分にとっては通過儀礼のようなもの、嫌いじゃない。試写状、イントロダクションが終わり、次はチラシをどうするか。来週以降、書いて書いて悩み続ける。

そして、やっとやっと観た『ファーザー』。すごかった。。。

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演劇っぽいなと思っていたら、やはり元々舞台劇だったと聞き納得。父と娘の演技は言うまでもないが、認知症当事者の視点で描かれているのは恐怖しかない。親がこうなったら、そして自分がこうなったら、誰もが他人事では観られないだろう。しばらく余波がおさまらなかった。
そして、『デカローグ』10話コンプリートを目指して、今度は横浜シネマリンへ。90年代に観た時は10話イッキミでそれはそれで良かったが、こうやって1話ずつ噛みしめて観るとまるで違う映画を観ているようで面白い体験。
残り4本!行けるのか?!

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