見出し画像

【日記】いやーびびった((;゚Д゚))

天気予報で寒くなる寒くなると言いながら2月1日までは最高気温がプラスになることもあったが、2日の今日は本当に寒かった。

だいたい朝起きたら車が出られないほど積もっている。
「雪が積もる」というと、雪があまり降らないところの皆さんは何もない地面に雪が積もることを想像するだろうが、北海道という場所はそうではない。既にいっぱい積もっているところにさらに降り積もるのである。もちろん積もった雪は解けないでどんどん貯まる。雪かきがどういうモノかは先日、フォローさせていただいている宿木ゆきさんが書いておられたので読んでください。

うちは男手が複数あるのでわたし自身は楽させてもらっているのだけど、それから今週になってから風邪をひいて体調がイマイチなので免除してもらったのだけれど、車が出せるようになるまで本当に大変だった。
自分が除雪したわけでもないのに何となく疲れ果てて出勤する。だってずっと降ってるんだ。除雪しても後から後から賽の河原のように。

札幌の天気予報はあまり当たらない。というより多分、細かな地域ですごく変わるのだろう。ここに住んで長いけれど、天気は山の天気(スキー場など)によく似ているなと思う。すごく降っているかと思うと太陽が顔を出し青空が広がって、でも次の瞬間にはまた曇りだし雪が降る。そんなことの繰り返し。今日も大仰に降るかと思えば晴れるし、曇ってどんよりと空気が動かない時間もあり、また降る時間もありと忙しい天気の変わりようだった。

午後になってふと窓の外を見たら仰天した。
さっきまで晴れていたのにものすごい地吹雪になっている。向かいの建物が白くて見えない。せいぜい10数メートルくらいの距離なのに。

そう、このパウダースノーが地面と平行に爆速で横に吹っ飛んでいくのが地吹雪だ。鯉のぼりや吹き流しが強い風で空を泳ぐのは見たことがあると思うが、あれが
 ・鯉のぼりじゃなくてあたり全面全部粉雪
 ・晴れてなくて白くてどんより
 ・めっちゃ寒い
と思ってくださればちょっと近いと思う。ビジュアル的には大量の小麦粉を大型扇風機の前に置いてぶぁぁぁぁぁっ!と飛ばしたら似てるかな。でも小麦粉や砂と違って雪なので汚れない。一応。目に入っても痛くはない。あ、いや、風が強いと寒さで顔が痛いけどね。

こんな地吹雪でうひゃーと思っていたのだが、30分ほどしたら止んでいた。天気の移り変わりが激しい。ところがそれでホッとして、キリのいいところで片付けてさあ帰ろうと外に出てみたら、またしても突然の地吹雪が! 襲ってくるよママン!!

車通勤なのだが距離はそんなに遠くない。でもこの日のは久々に見るすごい奴だった。前が見えない。だいたい10メートル先がかすんでいて信号もよく見えない。とりあえずは夜だからみんなライトを付けているせいで昼より安全だったかもしれない。昼だと全体が真っ白でどこが道でどこが空かもわからず気が狂いそうになるから。本当に真っ白で視野いっぱいに何の形も見えないと人間ってそうなるのよ。

あまりのすごさに途中止まって撮ったのが下の映像。


太郎の屋根も次郎の屋根も吹っ飛ばす勢いだ。建物の多い所だとあまり強くはならないのだけれど、片側が畑だったり空き地だったりするともう図に乗った風がものすごい勢いで白い不透明な空気の圧を飛ばしてくる。なんて言ったらいいかわからない。うまく表現できないが、真っ白な霧に質量と冷感があって豪風に吹き飛ばされていく、みたいな感じかな。

とにかく暴力的な雪が襲ってきて前が見えない。20キロ以上出せずにそろそろ走った。信号も見えない。信号どころか曲がり角もわからない。そんな中を運転していたのだけれど、わたしは風邪も引いていたのである。風邪は単なる風邪で熱も出ず軽い。喉の痛いのはほぼ治った。でも今度は咳と鼻水に移行してきて、この地吹雪の中を帰る頃はちょうど水っぱなが止まらなくなって来た頃だった。マスクの中で水っぱなが垂れる。うううう気持ち悪い。マスクを取る。でも水っぱなが垂れる。うううう

ところで大昔の子ども向けテレビ番組で「ピンポンパン体操」というのをやっていた。年寄りは知っているだろう。その体操の歌詞にゆるめの虎のパンツをはいたプロレスラーが出てきて、履いても履いてもすぐ脱げる。だから中に

空手をビシッビシ
パンツをするっする

ピンポンパン体操

という歌詞があるのだが、この時の気持ちは

前進ジリッジリ
鼻水ずるっずる

すごい地吹雪時に運転中の森野の状況

以外の何物でもなかった。

でも一番困ったのは自宅がどこにあるかわからなかった時ね。

(このへんなんだけど……)と時速10キロくらいでノロノロ走り、(ここか!?)と思った雪壁と雪壁(除雪は市がしてくれるんだけど、排雪はそうちょくちょくは来ないので歩道と車道の間にすぐに雪壁が出来るのだ)の間にそろそろと乗り入れると、そこはわが家だった。

ああよかった。着いたよ。

ここから先は

0字

この記事は現在販売されていません

この記事が参加している募集

ふるさとを語ろう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?