見出し画像

「ほら」と指をさした(爆)

水野うたさんが怖い話を投稿したので(怖いからリンク付けないよ! 読みたい人は検索してね)、私も似たようなことをやってみたくなりました。

実話です。
当時の日記のようなブログを掘り出してきました。
(注:どなたでも読んでいただけます。大丈夫無問題!)



当時、子どもは3歳くらいだったと思います。
何日かオットが寝かしつけ当番をしてくれたのですが風邪をひいてしまい、わたしが交代したすぐのことでした。

子どもは眠い日ばかりではなく隙あらば遊ぼうとします。電気を消し真っ暗にして布団に入ってから、しばらくは「しんちゃん」やら、「アンパンマン」やら、「おじーしゃんとおばーしゃん」の話やら、いろいろさせられるのが日課でした。

その日も適当にお話を作っていたら、途中であろうことかおならが出てしまいました。

ぷぅぅ

「あ、ぷーだ!」
「わあ、ごめんね。おかあさんでした~」
「おかーしゃんか」

子どもは暗闇の中で、クスッと微笑んでいるような声を出しました。

「おとーしゃん、おばけっていった」

うぷぷ、オットは布団の中でおならをしたらオバケのせいにしているのでした。往生際の悪いやつめ。それって子どもを怖がらせることもあるのよ。しょうがないなあ。

そんなことを約0.5秒、考えていたら、子どもが暗い虚空に向かって指をさしたのです。

「ほら」


え……?

なに?
何を指さしているの?
子どもは、もう一度言いました。


「ほら」


小さな指はまっすぐに天井の隅を指しています。

ちょ、ちょっと~、何を指さしているの?
まさか、何か見えるの?
見えてんの!?

うそ~~~~うそやん! 嘘と言って!!

恐る恐る指の差す方向を見ますが、真っ暗な壁、天井、外の街路灯から光が漏れている窓の他には何も見えません。

お母さんには何も見えないよ。
あんた何を指さしているの?

わたしは全身の血が凍り付くのを感じました。

何か、何かいるのか。何かいたらわたしは母親だからこの子を守らなければ。でもどうしてこの子には見えるの? どうしてそんなものがいるの? 電気、電気付けなきゃ! 電気どこ? リモコン! スタンド! うわあああああああああ

そんな母の心を知ってか知らないでか(知らないに決まっている)、子どもは、おごそかにのたまいました。

「はなくそ」



人差し指の先に、おおき~いのが……



かあちゃんティッシュで取れという意味でした。
繰り返しますが実話です。
本当にあった話です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?