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きみはモートン病を知っているか

知らないよね。

多くの人は初めて聞く病名だと思います。

ある朝、起きて寝床から立ち上がろうとしたら、左足の足の裏から足首近くにかけて強烈なしびれが襲いました。

ぎゃああああ!

強い電気が流れるようなビリビリ感で足を床につけることができません。正座していて極限までしびれた、そういう感じ。いつまでたってもしびれは改善せず、そんなことは初めてだったので慌ててケンケンしながら整形外科に行きました。右足は大丈夫だったので。


お医者さんはさして悩むこともなく、「モートン病です」と告げました。

なんじゃそりゃ?


モートン病は足の神経が圧迫されることによって起こる神経障害だそうです。ざっくり理解した範囲では、足の指の方に向かっている神経が、長年の酷使(?)によって足本体と地面との間でつぶされるような感じになり炎症を起こしてビリビリする……というところかな。電気コードのコーティングが剥がれて漏電してる感じでしょうか。痛みもビリビリだし。

ネットで整形外科のページを調べると、

ハイヒールを履いているとなりやすい
ハイヒールが大きな原因の一つ

とあります。

ハイヒールなんてこの30年くらい履いたことがないんですけど。他に何か原因があるんでしょうか。何でそういう病気になるかなあ。

ひとつ考えられるのは、わたしの足が妙に骨骨しいということです。骨骨しいって変な言葉だけどそうとしか言い表せないな。肉が薄くて骨っぽい。膝から下は本当に骨っぽくって、足指まで、骨に皮がひっついてるように見えます。ちなみに膝から上は豊かに成長してサイズはLLだよ。特に太ももと腹と二の腕は3L。すべての脂肪が胴体に集約されたって感じで体型は樽だよ!!

少し前に、猫野サラさんが「フライバーグ病」というのになってしまわれました。大変そうなのに楽しい漫画になっていてついつい熟読。足の同じような部分の病気で、実はこれでサラさんに親近感を持ち勝手にフォローするようになりました。今ではお友だちさっ!

でもね、病気自体は部位が似てるだけで全然違います。

フライバーグ病は骨の病気。

対するに、わたしがかかったモートン病は骨ではなくて神経の炎症です。場所は似てるけどね。ハイヒールは一切履かないし、仕事中は看護師さんが履くナースシューズを愛用しているので悪くなる原因がわかんないんですけど。開張足だから?

あ、開張足というのは扁平足のきょうだいで、足のアーチがなくなりベタッと地面についちゃうような足です。「扁平足」は縦のアーチがなくなってべったりするでしょう? 「開張足」は横のアーチがつぶれてべったりしちゃうんですよ。足の親指下から小指下まで横にぺちゃんと。それが悪かったのかな。

それとも「樽体型である」、つまり体重が重いというのが元凶でしょうか。そんな気もしますね。以前よりは少し痩せたんだけどな。

あ、もうひとつあった。全然関係ないかもしれないけど、子どもの頃にトゥシューズを履いて踊っていたことも、もしかして? 楽しく晴れがましい舞台もありましたが、たった2,3年で足の小指は完全に変形してしまいました。おばあさんの背中のように。そして全然治らず現在に至ります。骨が曲がって固定しちゃったんでしょうね。指がくるんと曲がったまま伸びないで何十年も過ごしたのは、モートン病の遠因になるのかな。

で、治療法はというと、日本整形外科学会のサイト

保存的療法  局所の安静(作業肢位、ハイヒールの禁止)、薬剤内服、足底挿板、運動療法、ブロック注射など。
手術的療法  神経剥離、神経腫摘出、深横中足靱帯の切離等の手術

とありますが、わたしの場合は厚めで柔らかいインソールを使用しただけ。ビリビリは数日かけて徐々に治ったのでそのままです。全ての靴にインソールを付け、足が直接大地を踏みしめないようにしました。家でも常時モコモコスリッパ使用。これでビリビリ歩けないのは一年に一度くらいに減ったので、この先もなんとかなってほしいです。

モートン病は年を取ったからなった、というものではありません。若くても罹患する可能性はあります。だけど自分のことを考えると、やはり薄い骨と皮ばかりの足で巨大な脂肪分の重量を支えてきた長年の疲れが出たのかなあと思います。体重をね、あと2キロ、減らしたいんですよね。どうしたら減るかなあ。やっぱり食べ物と運動ですかね。



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