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「おもしろい」ってなんだろう

少し前から、「おもしろい」ってなんだろう、と、ずっと考えている。

自分のnoteは、たまに少し面白いのもあるけれど、たいがいは特にどこかに刺さることもなく、エモさも乏しくてあってもなくてもあまり変わらないように感じる。どうやったら面白くなるんだろうなと考えても答えはわからないのだけれど。

でも人が書くものは面白い。

ちょっと前から他人の日記が面白くていろいろ読み散らかしている。前に「富士日記」のことを書いたけれど、それからもあれこれ手をつけている。本として売られているプロの作品だけではなく、noteや他のブログに書かれた一般の人の日記も面白い。一定期間続いていて、中身のある文章ならば。

日記は、リアルタイムで読むのもいいが、何ヶ月もの分を一気読みした方がより面白いように感じる。本になっているみたいに。それはなぜなんだろう。著者が日々生きていて、一つ一つ課題をクリアしたりネガティブな出来事をやりすごしたり乗り越えたり、ときには楽しく生きることを謳歌したりしているのを垣間見るのがなぜ興味をひくのだろう。なぜ赤の他人の自分に楽しく面白いのか。ゴシップ週刊誌をめくるような単なるのぞき趣味なのか。だとしても、なぜ人の人生を覗くのが楽しいのか。それがわからない。

フィクションもそうだ。

ネットをさまよっていて海外文学を大量に紹介しているブログを見つけたのでありがたく読ませてもらった。読んだことのない本が多く、どれも面白そうである。

日記も小説も、この「読む」という行為は自分に何をもたらすのだろう? 他人の人生という物語を読むとどうして面白いのだろう。

自分と関係ないような遠い世界の遠い人が様々な体験をする、その様子を知ることがなぜ「面白い」と感じられるのかずっとわからないでいる。ひとの人生の物語の面白さを分析した論考は無いのだろうか。


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