緊急事態宣言と4度目の検診
新型コロナウイルスの感染が広がり、外に出るのが怖くなった。
都内で販売員をしている私は、電車通勤と接客が伴うためいつ自分がコロナにかかるか恐怖だった。
既に自分がコロナにかかっていて、誰かにうつしてしまうのではないかという恐怖もあった。
妊婦向けのコロナの情報は少なかったが、とにかく感染しないことが一番だという事は分かった。
マスクをしながら接客していたが、感染が怖くて仕事も前向きに出来なくなっていた。
そんな時、遂に緊急事態宣言が発令され職場がしばらく臨時休館になることが決まった。
感染の恐怖から少しでも解放されると思うと少し楽になった。
緊急事態宣言が出た翌日、私は4度目の検診に行った。
この日も夫が付き添ってくれる予定だったが、緊急事態宣言の発令により病院には患者本人しか入れなくなってしまった。
心細かったが一人で病院に向かった。
赤ちゃんダメかも...と思いながら少しの可能性に懸けたかった。
祈るような気持ちでエコーを見る。
前回よりは少しはっきりと形が見えた。
前回の診察より1週間空けたのに、胎嚢の大きさに対して見えるものがかなり小さいと思った。
心拍も確認できなかったので、良くない経過なんだということは私でも分かった。
先生からもこの週数で心拍が確認出来ないとなるとほぼ厳しいとのことで、また来週に診察にくるように言われた。
生きる糧にします。