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2024年2月の読書メーター

読んだ本の数:16冊
読んだページ数:4637ページ
ナイス数:202ナイス

■推し、燃ゆ (河出文庫)
なんか悲痛な物語に感じた。推しにどれだけ熱中して時間を肥やしている主人公と家族内の目がとても厳しいと感じた。姉や母は主人公の前で平然と悪口を発言するような描写があったような気がするけど結構無関心自己中タイプでキツイと思った。できる人は褒め祟られ、できない人はどれだけ別のことをしててもほかからは無関心という最悪家族のような描写がえげつないと思った。芥川賞だから、なんかわかるような気もするけど…自分は可哀想という気持ちがにじみ出てるような本でもあるような気がしたけど…
読了日:02月27日 著者:宇佐見 りん

■六人の嘘つきな大学生 (角川文庫)
話の推理もグループミーティング中の犯人探しもどんでん返しだった。チームミーティング前は、あんなに楽しそうな飲み会や会議を交えて話していたのに、いざ面接ミーティングになってドアに隠れていたある不気味な封筒で友情関係が崩れてしまうことや沽券問題につながることに驚いた。それから、開けられてない封筒は、自分もどのような悪事が書いてあったのがとても気になったので一気読みできた。犯人のめどが立っていても、裏で隠されている情報がなかなか説明されないので、一気に読まないとモヤモヤが残る本だと感じた。
読了日:02月16日 著者:浅倉 秋成

■言語の本質-ことばはどう生まれ、進化したか (中公新書 2756)
敬語や他の丁寧な言葉を使うと、擬音語や何かを表す言葉を明確に示してしまうけど、それとは逆に幼児は見たものや感じたことを言葉に表そうと大人が思ってもいないような言葉や擬音語を発することで伝えようとすると思った。大人とは違う考え方を行うから別の感性が働いていると思うけど、大人になっていくにつれ教育や社会生活を学ぶ上でそれらの擬音語や言語習得力などが失われて代わりに丁寧と言われる言語能力を手に入れると思った。どっちも残っていれば大人でも幼児に伝わりそうな言葉で話しかけることが可能だと感じた。
読了日:02月15日 著者:今井 むつみ,秋田 喜美

■恋する寄生虫 (メディアワークス文庫)
なんかもやが残ったような気がするけど、ハッピーエンド(?)で終わってよかったと思った。でも、ひじりの自殺願望が消えないまま、高坂と一緒に過ごして物語が終わるところはバッドエンドのような気もした。寄生虫の詳細を聞いたときは、心中起こして終わると思ったが、高坂がひじりのために生きることへ尽くすところにかっこいいと思った。学校に行ってないのに論文を読みすぎて英語の基本例がわかるようになるひじりやコンピューターウイルスを作ってパソコン力が上がった高坂が就職できるぐらいの技術の上達スピードが速すぎて驚いた。
読了日:02月15日 著者:三秋 縋

■バカの壁 (新潮新書)
キレてる人に「前頭葉が擦り減ってる」なんて発言したら多分火種じゃなくて火球になるかもしれない。天才を定義するにはかなり難しいことだと思った。話を理解せずに自分の気持ち中心に考えて、周りが変化しても自身が対応して変化していく社会においては、一生バカということを引きずっていくことになると思った。武士に二言はないという言葉は今の現代社会において特に必要だと思った。今のネットを見ると、人は思ったことをつぶやく癖があって、誹謗中傷などが起こると思うので、自分の発言に厳しい目線を与えなければ絶えないと思った。
読了日:02月14日 著者:養老 孟司

■どこよりも遠い場所にいる君へ (集英社オレンジ文庫)
話がつながる最新の本である「また君と出会う未来のために」を先に読んだので、出てきた話がつながってわかりやすかった。入り江で転生のような体験をした七緒が、和希と出会い、文化祭を迎えるまでに友人と仲いいシーンや喧嘩が起こったりするシーンがあっていい学生生活のように感じられた。主人公は心が狭いと思っていたが、七緒の前までわかりやすいぐらい心を開いて話していたり、友人との関係を通して仲いい友達ができたりする青春物語だと思った。
本の最終で、前に張ったタイムカプセルの手紙が伏線回収となってよかったと思った。
読了日:02月14日 著者:阿部 暁子

■桶川ストーカー殺人事件―遺言 (新潮文庫)
自分の命に危機が迫った時、助けてくれるのが"警察"なのに、上尾署の勝手な解釈による行為で、被害者が殺害されてしまったのは到底許されるものではないと思った。
今からかなり昔の話だと思うので、今とは対応が変わってると思いたいが、税金を使って動いてる警察が一般記者と戦って普通に考えたら警察のほうが勝るものだと思ったが、一般人のほうが有益な情報をとらえて、犯人の確保につながることは、かなり警察にとって大損害であり信頼喪失だと思った。週刊誌がまとめた情報から犯人の情報が明確になることがすごいと思った。
読了日:02月13日 著者:清水 潔

■蜜柑
"私"に対する娘のやってることが害悪だと思った。
確かに蜜柑を配るところは素敵だと思うけど、わざわざ、"汽車"の窓を開けたら煙が入ってくることは間違いないはずなのに問答無用で開けて、咳き込む私を諸共せず、風に髪を戦がせる娘はかなり強者であると思った。娘が慌ただしく汽車の中へ入ったところから、私は気になっていたが、弟たちに蜜柑をあげたあとから、私が娘に対する感情や意識が変わったことが明確には記されてないけどそういうことだと思った。短編小説なのはわかってたけど、ここまで短く終わるとは思わなかった。
読了日:02月10日 著者:芥川 竜之介

■裁判官の爆笑お言葉集 (幻冬舎新書 な 3-1)
裁判官と聞くと人間ではあるけど判決までの流れがロボットのような感じで淡々と進むものだと思ってたけど、本を読んで裁判官も人間味が出ているコメントを発言するんだなと思った。爆笑とまでは行かないけど、淡々と進む裁判の中で、結果を出す裁判官が人間の心情が隠れているコメントが出されていて複雑な心情だと思った。本自体は、短編小説のような感じで1ページ事に別の判例やコメントが記述されてて飽きなくて面白かった。時々あるコラムも、裁判の豆知識的な感じで勉強になった。
読了日:02月10日 著者:長嶺 超輝

■檸檬 (角川文庫)
文章や生活風景がゆったりしているような感じがする。
画集を見ることが好きだったから、色鮮やかな檸檬を見つけたとき香りに心惹かれるような感じがして、画集を見たときにアイデアが浮かんだと思った。小説の中でも画集が積み重なったとこに据えられてる檸檬のみがあったら、結構怖いと思った。短編小説だけど文章や背景に重みがあることや一部理解に苦しむと感じた。
読了日:02月09日 著者:梶井 基次郎

■ループ・ループ・ループ (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
繰り返される『昨日』を過ごす主人公が、過去に起こった関係がありそうな事故や事件について追及していき、人を助けて真相に迫る物語。
最初に、繰り返されてると気づいて、自分が中心となって繰り返されてるのではなくて他人に左右されてると気づいた主人公が凄すぎて驚いた。ループの原因解明は、言葉が抜けているだけでこんなに物語を動かすことに驚いた。自分が読んだミステリー小説の中で、割とスイスイ読めるような作品で、短い時間で読めた。主人公にかかわる人間関係も学校が舞台となってるからか、わかりやすいと思った。
読了日:02月07日 著者:桐山 徹也

■ゴリラ裁判の日
研究所の人間と手話で意思疎通ができ、主人公ローズの夢であるアメリカに出航するための準備を協力して行うのは夢があると思った。
2回目の裁判時に自信満々なダニエルという人物が出てきて、また同じことが繰り返されそうだと思ったら、思ったより動物園側の証人である危険に攫われた子供の親に対して、かなり近くから皮肉染みた親としての責任について追及しててグロいと思った。人間同士で相手は一般人なのに弁護士の追求が容赦ないと思った。人間と動物の間にある人権問題や動物の壁である問題を超えていく法廷の話は心惹かれた。
読了日:02月06日 著者:須藤 古都離

■ガソリン生活 (朝日文庫)
次男の享の頭の回転早すぎて怖いと思った。兄よりも頼りになる点や少ない情報から真実に導き出していくところがすごいと思ったけど、反面で学校でいじめにあったりしていて可哀そうだと思った。荒木翠は歯科であっただけでおじいさんの遺産である著作権と油田頼りのおじさんと不倫したのか疑問に思った。もっと金持ちと出会えそうだと思った。スラスラとは読めるけどページ数が多く、場面ごとの会話が長く、一つの自動車事故から真相までの間が長いなと感じてしまった。
読了日:02月05日 著者:伊坂幸太郎

■さみしい夜にはペンを持て (一般書)
「思う」ことと「考える」ことを重要視することが必要だと思った。自分の意見を持つことによって自分の考えがまとめられタコジローのような日記を毎日つけられるような意識を持つことが大事だと思った。話途中に出てくる、「泳げメロス」や「吾輩はウニである」やイカソの「ゲソニカ」の例え名が秀逸すぎて海に寄せてるところについてすごいと思った。意味深な知識系おじさんを警察から逃げ出す冒険も心に残った。本に破かないと見えないページを追加するのはそこを開けたいという欲求が湧くから心の引き方がうまいと思った。
読了日:02月02日 著者:古賀 史健

■成瀬は天下を取りにいく
たくさんいろいろなことに挑戦することはすごいと思うけど挑戦ジャンルが独特だと思った。コロナウイルスの話やアクリル板の話が出てたので親近感が湧いた。M1に出るために友人を巻き込んでネタを考える実力が根気強く感じた。よくわからないけどネタ自体的には面白い内容で典型的だと思った。中継でライオンズ女子として成瀬の代わりに出たときに、熱心な視聴男性に怒られるのが理不尽すぎると思った。
読了日:02月01日 著者:宮島 未奈

■私が先生を殺した (小学館文庫 さ 40-2)
最終的な推理が終わったような感じはしなかったからモヤモヤが残った。冤罪の重なるタイミングと学校の裏の闇が明かされるタイミングがほとんど一緒すぎて避けられない状況だと思った。進路関係の問題で大きく広がる生徒間の問題を先生がまとめないといけないのが大変だと思った。いい先生だけどもっと進路に関して詳しく説明すれば生徒の信用が上がってた可能性もあったと思った。
読了日:02月01日 著者:桜井 美奈

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