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生成的アプローチ(Generative Approach)とは

生成的アプローチとは、英語でGenerative Approachと呼ばれています。
生成的という言葉から既に連想できるように、生成文法(Generative Grammar)を提唱しているチョムスキーの思想がベースになった言語習得に関する理論です。


生成的アプローチ

生成的アプローチの考え方についてここでは説明していきたいと思います。

生成的アプローチの概念は、文を作る時にルールシステムが必要だという考えです。

そのルールシステムとはつまり、普遍文法(Universal Grammar)が文の作成に必要だということです。


普遍文法とは

普遍文法とは、脳内にある、文法を生成する言語システムのことです。チョムスキーは、人間は誰しも生まれながらにして、脳内に言語を自然に機能させることができる能力が備わっており、その言語能力の核となる普遍文法のパラメターと呼ばれる部分のスイッチを入れる事で、言語を生むことができるという考えを持っています。そのスイッチを入れることで、自然に文法システム(普遍文法)にもスイッチが入り、人間誰しもが備えている文法能力が機能する。という考えです。
従って、人間は文法を勉強する必要がない(第一言語において)とチョムスキーは考えています。

この理論とは反対に、人間の言語能力は脳の他の機能と共に発達すると説いているのがUsage Based Approachです。

生成的アプローチ的バイリンガル

生成的アプローチでは、バイリンガルはMaximal Viewとしてみられていますが、バイリンガルが必ずしも2つの言語を完璧に持ち合わせているというわけではない。という見解も示しています。