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深く刺さった、塾の先生から息子への何気ない一言

 2021年2月にコロナ禍での中学受験を経験した息子が、オンライン授業の休憩中、国語の先生と雑談していた時に言われた言葉。小さい頃の写真を授業の前後に友達同士で見せ合うのが流行っていて、たまたま下の写真をみた先生が、息子にかけた一言。

 「そんな小さい時から、ちゃんと自分の本棚があったんだね。いつでも手の届くところに本があるのはいいですよ。いい環境で育ったね。」

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 当時10か月、本を口に入れたり故意に破いたりすることがなくなったため、息子専用の本棚を作ったのでした。つかまり立ちをし始めた頃だったので、安全のために1段。高い所から本を取ろうとして、勢いよく後ろにひっくり返るとか、本が顔にぶつかるとか、2段以上は危ないかと。

 周りには緩衝のためフエルトを貼り、鈴や大玉ビーズの飾り。飾りは、面白がって遊んでくれれば、とりあえず本棚に興味をもって寄ってくるだろうという思いから。こちらの思惑通り、ビーズや鈴に興味津々でしたが、それ以上に本に夢中!すぐに本棚がお気に入りの場所になりました。

 故意に破かないとはいえ、幼さゆえにうっかり破いてしまう事も多々あり、破かれたくない本は置かず、並べたのは、丈夫なボードブックや息子のために新しく買った本。(もともと私は絵本が好きで、サイン本なども含め500冊ほど持っていました。)

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(写真:目を離したすきに、私の本棚から本を引っ張り出していた息子)

 当時のお気に入りは、「がたん ごとん  がたん ごとん」「くっついた」「はくしゅ ぱちぱち」「くだもの」「りんごがころん」「いちにのさんぽ」「ぴょーん」など。

 気が付くと、お風呂上りに本棚に突進するのが習慣になり、ハイハイで本棚に駆け寄ると次々に本を出し、その場で座って一通り読んでいました。(もちろん字は読めないので、ゆっくりページをめくって、絵を味わっていたのですが。)

 1才の頃から、「毎日、本を手にする習慣」が身についていた息子は、暇さえあれば読書という小学生になり、国語の勉強も楽しそう。いつしか国語が得意科目となっていました。そして、先に紹介した先生も本の虫ということで、お勧めや読んだ本の感想など「ブックトークが楽しいんだよ~」と慕っていました。そんな言うなれば国語ヲタク、もといその道のプロが、あの本棚に注目してくれた!

 幼児期の子育て、初めての事ばかりで試行錯誤の毎日だったけれど、目の前の子どもを信じて正面から向き合ってきてよかったな。10年以上たって、思いがけないところからご褒美をもらった気分。自分の子育てを振りかえるきっかけとなり、「あれでよかったんだね」と安心できた、忘れられない一言になっています。

 乳幼児期の子育てについて、ブログでも日々発信しています。興味のある方は、ここをクリックしてリンク先をご覧ください。

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