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自然と人と いのちのつながり

森や自然の写真を撮り続けている、写真家であり絵本作家である小寺卓矢さんの絵本3冊のご紹介です。自然と向き合うというより、自然にとけ込んでいくような感覚になる絵本です。

森のいのち(小寺卓矢 写真・文/アリス館)

表紙を一目みた瞬間から、読者を一気に森へと誘う絵本。ページをめくると、著者の紡ぎ出す言葉と瑞々しい写真によって、ゆっくりとゆっくりと心が広がっていくのを感じます。森で生きる動物や植物一つ一つの輝きを目にし、子どもたちが命のつながりについて考えるきっかけにもなりますね。

だって春だもん(小寺卓矢 写真・文/アリス館)

春の息吹が、巧みに表現されている写真絵本です。やさしく、ときにユーモラスに。2021年の春を迎えるにあたり、日本の子どもたちは一斉休校のやるせなかった記憶がよみがえってくるかもしれません。そんな時、この本に出合えたら、きっと心をとかしてくれるのではないかと思います。

いっしょだよ(小寺卓矢 写真・文/アリス館)

小さい子どもにも分かるような、短い文で書かれた絵本です。「やさしい言葉で書いてあるし、小さい子ども向けの絵本かな」と思ったら……後半さらっとすごい事を語っています。ぜひ、大人の方にも読んでいただきたいです。小さな命がそれぞれの形で「いっしょ」によりそっている写真は、見る人を穏やかなやさしい気持ちにしてくれます。

「いのち」としての自分に気づかせてくれる

紹介した3冊の絵本に共通して感じるのは、読み手である自分の心が「ひろがる」「とける」ような感覚です。もはや形もとどめていないくらいむき出しになった「いのち」として自分を感じ、森の生き物や風や光と交わっていく心地よさ、あたたかさ、安心感。ぜひ皆さんも、じっくりと味わってみてください。

この度、著者の小寺卓矢さんが、アトリエ樹乃会主催の「アート×ウェブ『こころ ひろがる×ここで つながる』今をいきる 子どもたちの展覧会」の趣旨にご賛同くださり、サイン本をプレゼントしてくださることになりました!展覧会参加者の中から、抽選で「宛名入りサイン本」が「小寺卓矢さんから直接」届きます!募集要項など、詳細はこちらをご覧ください。

追記:こちらの本は、第1回「アート×ウェブ『こころ ひろがる×ここで つながる』今を生きる 子どもたちの展覧会」の賞品として当選者にお届けしました。第2回以降は別の本になります。(2021/8/22追記)




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