甲kinoe の想い

はじめまして、甲kinoe（ キノエ ）です。

「 日本に貢献したい 」

こんな思いから甲kinoeは誕生しました。

少し長くなりますが、どうぞお付き合いください*

私は京都の小紋染め屋に生まれました。
着物になる反物を曽祖父の時代から染色しています。

祖母を除く親族の女性は直接的に仕事に関わることは
ほとんど なかったものの、幼い頃から
祖父や父、伯父を通して その仕事を肌で感じてきました。

大学への進学を考える時期に入った頃、父に対し
「 職人になりたい 」と申し出たものの、
いつも優しく穏やかな父が、血相を変えて
「 それにはもう遅い、もっと若いうちから修行しないと 」
と一蹴りにされ、心残りはあったものの 大学進学への道を選びました。
今思えば、これは父なりの愛だったのでしょう。

その後、就職を機に京都を離れ、百貨店・デザイン会社を経た後
体調を崩したことをきっかけに
世界における日本の役割を意識する出来事がありました。

日本人の精神性が世界の平和へ貢献できる

そう確信した私は「 日本に貢献する 」ことを考え始めました。
日本の伝統文化には日本人の精神が宿っている
では日本の伝統文化を保存・継承することが
その精神を繋ぐこととなる

こう考えた後、
家業の着物地の染色は、まさに日本文化に直結するものではないか
と、今更ながらの気付きのもと17歳だった頃の私に回帰しました。
そして、約10年暮らした東京を離れ、京都にUターンしました。

「 家業を盛り上げることが、日本に貢献することになる 」
「 伝統を未来に繋ぐ 」

これが叶えば、こんなに幸せなことはありません。
そのためにここに生まれてきたのだ と、
不思議なほど すとんと腑に落ちました。

そして、私の活動を通して得た学びを伝えていくことが
微力であっても、まわりの方々への刺激になれば
という願いを込めて。

衰退産業であること
私がゼロからのスタートであること

課題は数え切れないほどたくさんありますが
甲kinoeの出発点はいつもここです。

「 伝える 」ために、これからこの場を借りて
少しずつ綴っていければと思います。

どうぞよろしくお願いします。