マガジンのカバー画像

ナースとわたし

10
人は人でしか救えない。 致死率100%の人類が、死ぬことを意識しながら生きることのアレコレ記録。 「命について話そう」
運営しているクリエイター

#医療現場にNVCを

【NVC】相手に選択肢を与えられないのは、自分に選択肢が与えられていないから。

【NVC】相手に選択肢を与えられないのは、自分に選択肢が与えられていないから。

そんな風に寄り添いたいと思う一方で

待ってくれないのが医療現場。

何よりも入院期間が延長することを恐れている。
ケアが必要な患者であればあるほど。

それは医療費から始まり、
人手、ケアの必要度、そしてケアする側のストレス。
さまざまな理由で「退院」や「転院」が急かされる。

余命宣告されながら治療を受ける患者であっても例外はない。
私たちは人が生命の終わりや人生の変容を受け入れる過程を
必死

もっとみる
医療現場でどのようにNVCを活用しているのか?

医療現場でどのようにNVCを活用しているのか?

リクエストを頂いたので、どんな風に医療現場にNVCを活用していけるのか
私個人の見解と体験をシェアさせていただきたいと思いますだ。

現場で必死に働く医療者を元気付けたい

NVCは自己犠牲を必要としない。
医療者を目指した本来の優しさ・思いやり・人間への関心を呼び起こす方法であると確信している。
人間には他人を思いやるという機能が本能として備わっている。
その上で、それを仕事にしようとするのだか

もっとみる
思い通りに動いてくれない医者を責めたくなった時は、「良いチーム」を再構築するためのチャンス。

思い通りに動いてくれない医者を責めたくなった時は、「良いチーム」を再構築するためのチャンス。

NVCの文脈で言うと、
「人を責める・批判する・判断する時は、自分の中に満たされない何かがある時だ」と言う。
医者を責めたくなったら、自分の中の何が満たされなかったのかを探る。
誰かに思い通りの行動をしてもらいたくなったら、そのためにまず自分ができることを行動してみる。

他人に「能力を高めろ」と指示するよりも、
他人が「能力を高めたい」と思えるような環境を作ることに力を注ぎたい。