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アフォーダンスとシグニファイアを考える インプット as soon as アウトプット 11月 

アフォーダンスとシグニファイアを考える

プロダクトデザインを勉強するべく読んでいる本の中に出てきたアフォーダンスとシグニファイアという言葉。

おもしろすぎるので、身の回りにあるものを観察してみました。
まずは意味から

アフォーダンス

アフォーダンスとは
「与える・提供する」という意味を持つ「afford」を元にした造語であり、「人や動物と物や環境との間に存在する関係性」を示す認知心理学における概念です。アメリカの心理学者、ジェームス・J・ギブソンによって提唱された。

これをデザインの業界にもちこんだのが、ドナルド・A・ノーマンのアフォーダンス理論。

知覚のアフォーダンス理論とは

アフォーダンスという概念は、「環境や物は元から様々な使い方をアフォード(提供)しており、人や動物はその使い方をピックアップ(受取る)する」というもの。

すなわち、

説明なしでも使える分かりやすい特徴を持たせるようにデザインすることを言うらしいのです。

そして、これがうまくいってないものは良いデザインではないらしいとのこと。
いちいち、説明を書かなくては使えないものは、いいデザインではないという。
良いデザインというのは、いわずもがな という、”おつ”さがあるんですね。なるほど。

シグニファイアとは

で、そのアフォーダンス理論を使って、デザインにこれはこうするんですよっていうサインをしのばせるのですが、そのサインのことをシグニファイアというらしいです。

アフォーダンスが認知の話で、シグニファイアが知覚の話って感じ。
アフォーダンス理論を提唱したときに、今までいい言葉がなくて言い表わせなかった「アフォーダンス」という言葉にくいつきすぎて、後のシグニファイアのことまでアフォーダンスといわれてしまい、あえてシグニファイアというワードを提唱したらしいです。知らんけど。

ドアの取手の形状で、押すのか回すのか引くのか上げるのかっていうのを判断し、ストレスなくドアが開けられるってのも、アフォーダンス理論により、ドアからのシグニファイアを受け取った人がデザイナーの思い通りの行動をおこしてるってことなんすかね。

ドアのアフォーダンスとシグニファイア

改善すべきシグニファイア


では、世の中をもっとよくするために、改善すべきシグニファイアがこの世にないか、さがしてみました。

真っ先に思いつくのが、あいつ。
水洗の和式トイレのレバー。
未だに続く、手で押すのか、足で踏むのか論争。
調べてみると、TOTO的には手で押すのが正解とのことで、足で踏むと故障の原因になるらしいのです。

にしちゃあ、下すぎますよね?
しゃがんだまま手で押すならちょうどいい位置と思ったでしょうが、
水洗の飛び散りを考えると、普通、用をたしたあと立ち上がり
ズボンを上げてから流しますやん?
そうなると、足で踏んでくださいのシグニファイアを受け取ってしまう。


私なりの解決方法を考えてみる


解決方法を考えてみました。

まずハンドルは、手で回す形に変える(足ではできそうにない)のと
ハンドルを回してから水が流れるまでのタイムラグ(この間にズボンを上げる時間が取れる)をもうける。

いや、まだこれでは解決していない!
水が何秒か後に流れるかどうかの、シグニファイアはどう受け取る???

流れないと思って、何度もハンドルを回すようなことが出てくるではないか?

じゃあ、レバーを洋式水洗トイレみたいな回転系のレバーにして、ちょっと引くとあとは自動で一回転する感じにしたら、自動で動いてる間にズボンを上げる時間があるし、水が流れそうな気配によって何回も回す心配もない。

これで解決じゃ!

まとめ


と、まあ、そんな感じで、いいデザインをするということは、アフォーダンスを意識してシグニファイアを考えるという作業がとっても大切ということを学びました。

アフォーダンスを考える上で、そのユーザーがどういう状況でそれを使用するのかということを理解することがとても重要なんですね。
胸の位置にあるレバーは手で掴むが、低い位置にあるレバーは立っている状態では足で踏むかもしれない。
では、このプロダクトはどの状況で使うのか???

そいうことをしっかり考えてプロダクトをデザインしていき、いいデザインを実現できるようユーザーの立場になりきって考える!
とても、基本的なことだと実感しました。


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