日本むかしばなし『つきのうさぎ』
2020年の十五夜は明日、10月1日だそう。
お月様のなかには、うさぎがいるようにみえますね。
「どうして月にうさぎがいるの?」ってきかれたら、このお話はいかがですか?
『つきのうさぎ』 日本むかしばなし いもとようこ文・絵
むかし、あるところに、うさぎと きつねと さるが、なかよく暮らしていました。
あるひ、三びきは みちばたで たおれている 老人をみつけました。
「なにか……なにか……たべものを……」かすれた声で言う老人のために、三びきは、大急ぎでたべものを探しに行きます。
さるは、柿の実を。きつねは、魚をとってきて老人に食べさせます。
しかし、うさぎは何も見つけられず………
「でも、こんなわたしにも、できることがあります。おじいさん、こんな ちいさな からだですが、どうぞ 召し上がってください」
そう言って火の中へ飛び込みます。
老人の正体は神様でした。
神様は、尊い心の持ち主のうさぎに、永遠の命を与え、うさぎが大好きだった月に住まわせました。
このお話は、日本の昔話ですが、インドの仏教説話集「ジャータカ物語」にも似たようなお話が出てくるそうです。
明日の十五夜、お月様に住むうさぎの姿が、見えますように🐰🌝
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