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サンタクロースっているの?

あっという間に、11月。なかなかコロナウイルスが終息しない中、「ことしのクリスマス中止しない」とサンタが配信で語りかけたニュースを目にし、なんだかホッコリしました。

クリスマスが楽しみな子どもたち、そして大人のみなさんにもぜひ、手に取っていただきたい絵本がこちら、『サンタクロースっているの? ほんとうのことをおしえてください』いもとようこ 絵・訳/フランシス・P/チャーチ 文(ニューヨーク・サン社説)

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123年前、サンタクロースは実在するかどうか、友人と言い争いになったバージニアは、「サン新聞に聞いてごらん」という父親のアドバイスで、サン紙に質問を送ります。

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子どもなら誰もが一度は抱くこの質問に答えたのは、当時、サンの論説委員だったフランシス・チャーチ。チャーチは8歳の少女が書いた質問に、初めは当惑したと伝えられていますが、真摯に答えを書き、サンはそれを社説に掲載するという形で応えます。

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「バージニア、そう、サンタクロースはいますよ」。目に見えなくとも確かに存するものがこの世にはあること、そして、それを信じることの大切さを書いたチャーチの文章は、掲載された1897年9月21日から100年以上を経過した今でも、クリスマスシーズンになると世界中で読み継がれています。

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この名文と、サン紙とチャーチの子どもに対する誠実さに魅了されたいもとようこさんが、自ら翻訳も手掛けました。世界が感動した名社説を、英語の原文とともにお楽しみいただける一冊。

「せかいじゅうで、もっとも たいせつなことは、おとなでも こどもでも、みることができないのです」…丁寧に綴られた言葉が、優しく心に響きます。

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