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絵本『どんぐりと山猫』

日ごと秋の深まりを感じるようになってきましたね。

子どもの頃、見つけるたびにワクワク拾ったどんぐり。

大きいの、小さいの、丸っこいの、細長いの…そんなどんぐりくんたちが出てくる、ユーモアたっぷりの物語がこちら、『どんぐりと山猫』

どんぐりと山猫(決)

宮沢賢治の文章を、いもとようこさんの楽しい貼り絵で彩った名作絵本です。

ある日、一郎のうちに、おかしなハガキが届きます。

“かねた一郎さま 九月十九日 あなたは、ごきげんよろしいほで、けっこです。あした、めんどなさいばんしますから、おいでんなさい。とびどぐ もたないでくなさい。   山ねこ拝”

字のへたな手紙でしたが、一郎は大喜び! 翌日、さっそく山猫に会いに行きます。

本文16-17

“こんにちは、よくいらっしゃいました。じつはおとといから、めんどうなあらそいがおこって、ちょっと裁判にこまりましたので、あなたのお考えをうかがいたいとおもいましたのです”…あうなり、説明しだした山ねこ。

なんと、その裁判は、あたまのとがっているの、まるいの、大きいの、せいが高いの…「どのどんぐりがいちばんえらいのか」を決めるという、極めて難しいものだったのです!

そこで一郎が出したヒントとは……

宮沢賢治のユーモアがたっぷり感じられ、独特の言い回しもたっぷり味わえる、秋の絵本です。


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