EX風林火山・藤沢晴信監督連載「監督はつらいよ」第2回「黒木さんみたいになりた〜い!?」
■SNSは怖いよ
こんにちは、EX風林火山監督の藤沢晴信です。今回はチームのことを話す前に・・・いやー、SNSって怖いですね。毎日のように何かしらの話題が盛り上がっていて、誰かが炎上していてたたかれていて。
風林火山で言うと、この手の話題で覚えているのが、Mリーグ3年目に「背水の陣」を掲げたときですね。2年目で最下位になって、麻雀は勝負の世界なので、負けた人は退かなきゃいけない、だからこのシーズンで上位入賞できなければ選手を入れ替える、と表明しました。選手もいさぎよく同意してくれましたし、開幕時にそれを発表したときには、SNSは結構好意的だったんです。
でも、レギュラーシーズンを突破して、セミファイナルが始まるときに改めてそれを発表したら、めちゃくちゃたたかれたんですよ。
ちょうどそのタイミングで私がプロ試験に受かったので「監督」と名乗りはじめたんですけど、いきなり「監督が辞めろ」とか言われるようになって、あのときは怖かったですねー。で、結果優勝できて、でも滝沢さんが抜けて、ドラフトではオーディションで勝った松ヶ瀬さんと、もう一人は瑠美さんを指名したんですけど、その指名についても結構言われて。「僕、ただのサラリーマンなんですけど・・・」って、すごく怖かったのを覚えています。
■黒木さんみたいになりた〜い!
その後もチームの公式Twitter(現:X)を運用していく中で、ウチのSNSの評判があまりよくないんじゃないかという話が出て来たんですね。あと、僕もいろいろ言いたいこと、会社の別の仕事で伝えたいこともあったんですけど、でもそれをチームの公式アカウントで言うのもどうなんだというのもあって、スタッフからの意見で、2023年5月に監督の個人アカウントを作ったんです。これの評判が思いの他よくて、こっちも楽しくなっちゃって。で、気をつけつつもだんだんSNSに触るようになったら、いろいろ見えてくるじゃないですか。
みんないろいろなことを言っていて、たとえば「風林火山はここがだめ」とか「監督の采配がよくない」「風林火山はチームはいいけど監督は好きじゃないんだよねー」とか、心ない意見も見えちゃうわけですよ。当然へこみますよね。言い返したいこともあるけど、周りからは「反応したらダメだ、こんなの相手にしちゃいけない」と言われるんです。めちゃくちゃモヤモヤしますよ。
でも、僕がそんなふうに思いながらSNSを見ている中で、果てまで追いかけているおじさんがいるんですよ。それが連盟の重鎮の黒木さん。
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