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どうする?夏休み明けの不登校

夏休みが明けて数日たった学校が多いと思います。
元気いっぱいの新学期…というお子さんも多いと思いますが、夏休み明けから登校を渋るというお子さんも増えてきます。

そんなお子さんたちの不登校の問題を改善するための方法を 個に分けて解説していきたいと思います。

1.学校行きたくない?への最初の対応

2.不登校の相談場所 教育相談センター・相談室

3.学校以外の居場所 適応指導教室

4.長期化する不登校にフリースクール

5.雑談・保護者の方へ

1.学校行きたくない?への最初の対応
先生と相談して、本人のペースでできることを考える

「学校に行きたくない」もしくは、登校を促すとかんしゃくを起こしたり暴れたりする。不登校の始まりはこのように始まることが多いと思います。

今まで元気に学校に行っていたのに、急に学校に行けなくなってしまう子もいるでしょう。保護者の皆さんはとてもびっくりして慌ててしまうと思います。
一回行けてしまえば何とかなるから…と引っ張ってでも連れていくとういことを繰り返しているうちに、登校渋りが激しくなってしまうこともあると思います。

まずは、ハードルを下げてあげるということ、小さいステップで取り組むことが大切だとよく言われています。
私が相談の時に出す例は「ダイエットをしようとして、いきなり毎日10キロ走れと言われたら始めることも難しいと思います。お子さんにとって1日学校にいることは、もしかしたらとても負担の大きいことで不安なのかもしれません」と伝えます。学校に行くことは当たり前という認識が一般的ですが、運動や勉強が苦手なお子さんがいるように、学校に行くことが大変というお子さんもいらっしゃいます。

そして「だけど、ウォーキング10分と言われたら取り組める気がしませんか?お子さんにとって今できることを探していきことができるとよいと思います」というようなことを伝えます。
難しいことに取り組むときには「少しずつ確実に」
登校の例でいえば、放課後先生に会いに行って10分だけ話すことや、保健室に顔を出すこと。最近だとタブレットでのオンライン学習に45分参加することなども良いと思います。
「これくらいできるよね?」ではなく「どのくらいならできそう?」とお子さんと相談していけるとよいですね。

2.不登校の相談場所 教育相談センター・相談室
不登校・登校渋りは上手くいかないことを繰り返すことで長期化していってしまう可能性があります。
できるだけ早い対応が必要ですね。
各自治体には、教育相談センターや相談室というものがあります。公費で運営されている相談室です。
そこでは、心理職という資格や経験を持った専門職が相談対応をしてくれます。また、教育委員会の組織であるため、学校と直接やり取りや相談をしてくれることも多く、一番してみて欲しい機関です。「ちょっと今日学校行きたくないな」とお子さんが言ったら(体調不良でばければ)次の日くらいに連絡しても良いと思います。
○○市 教育相談 で検索していただければすぐに連絡先が出てきます。

問題の背景などの相談と、具体的な選択肢を提示してもらうこともできます。例えば後述する適応指導教室やフリースクール、プレイセラピーなどを実施しているところもあります。

3.学校以外の居場所 適応指導教室

各市町村には、不登校のお子さんが学校の替わりに行く(出席にもなる)適応指導教室というものがあります。教育相談センターに併設されているところも多いです。
相談をしてからになりますが、心理の相談員や他の不登校のお子さんと一緒に勉強やテーブルゲーム、運動などの活動を通して、人と会ったり規則正しい生活をしたりする『体力』を身に着けていくことができる場所です。
特に不登校が長期化すると、いざ行きたいと思ってもコミュニケーションをとる自信がないこともあります。
そのため、できるだけさまざまな経験を身に着けることができます。
保護者の方も家にいる状態から他のお子さんと交流する時間が増えてすごく気持ちが楽になるという方が多いです。

4.長期化する不登校にフリースクール

ここは正直なところ凄く詳しいわけではありませんが、学校の替わりに行って出席なども認定されるフリースクールというものがあります。

公的な機関ではなく、民間運営であり、それぞれの教室でさまざまな特色があります。適応指導教室と比べると、制限が少ないのかな?という点と費用が掛かるということがあります。(適応指導教室は公費です)

また、どうしても適応指導教室だと地域のお子さんがいることもあるので、その場合適応指導教室を選択することもあります。
いずれにしても、一度教室相談センターに相談してみることをおすすめします。

5.雑談・保護者の方へ

不登校についてまとめてみましたがいかがでしたか?
私が心理職について頃は、小学生の不登校がは少なく中学生でどっと増える印象でしたが、近年は体感的にも統計的にも小学生の不登校が増えていますね。
まずは、不登校についてすぐに相談していただけるとよいと思います。私も初めてのところに電話することは緊張しますが、心理職はその辺りもプロなので、丁寧に聞いてくださると思います。

もしそれも不安なら一度私に連絡いただいても大丈夫ですので。

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