
【読書会】第31回レバレッジリーディング読書会(2021年3月その2)レポート
こんにちは!
3/27(土)の夜に、定例で行なっているオンライン読書会(レバレッジリーディング読書会)を開催いたしましたので、その内容をレポートしたいと思います!
参加者の読んだ本のリストもこのレポートの中で紹介しますので、もしよければご覧ください。
概要
この読書会は知識や知恵を得るための本をよく読んでいる方が集う、ボイスチャット形式のオンライン読書会です。 具体的には月に10冊以上の本を読むというのを一つの目安とし、コンセプトは「圧倒的な量のインプットとアウトプットができる読書会」!
全体の流れとしては、まず順番に自己紹介を行い、その後に読書会のメインイベントとして①月間ベスト本の紹介と、②読んだ本リストを見ながらのQ&A形式のフリートークです。
今回の参加者は、初参加の方を含めた5人。事前に参加者の方から2月に読んだ本のリストを頂き、主催である私がそれを一つの表にまとめて参加者の方々に配布しました。実際の読書会ではそれを見ながらの進行になります。↓が実際に使ったリストです。
個人利用の範囲で閲覧・ダウンロードは自由にしていただいて問題ありませんが、二次使用・無断転載等はご遠慮願います。
ベスト本紹介
リスト内の黄色塗りのセルは各参加者の月間ベスト本です。ここでは、それぞれの本について簡単に説明します。
世界史で学べ!地政学 / 茂木誠 (祥伝社)
こちらはわたくしKJが紹介させていただいた一冊です。2月は結構印象的な本が多かったのですが、今まであまり考えていなかった視点が得られたという意味でこの本を紹介させていただきました。タイトルの通り、世界史の流れを置いながら「地政学」について解説するという一冊。
「ランドパワー(大陸国家)」と「シーパワー(海洋国家)」という切り口で歴史や世界情勢を眺める、というのがこの本の主なポイント。日本で生活しているとなかなか意識することのない「地政学」について非常にわかりやすく書かれている一冊なので、入門書としても良いのかも知れません!
遊牧民から見た世界史 / 杉山正明(日本経済新聞出版)
こちらは以前「くそつまらない未来を変えられるかもしれない投資の話」を紹介いただいた方のベスト本。内容としては、遊牧民の視点で世界史を見ていくというものだとのことです。通説となっている歴史は中国や西洋諸国等の定住民族に描かれたものであるがゆえに、遊牧民の視点から見ることも必要ではないかというのがモチベーションのようですね。
遊牧民というと騎馬隊による圧倒的な軍事力のイメージが強いですが、遊牧民の代表であるモンゴル帝国の広大な支配地域は必ずしも戦争に強かったことだけが要因ではないとのことでした。なかなか通説では見られない・語られない側面であるだけに、なかなか興味深いですね。
デジタルで読む脳 X 紙の本で読む脳 / メアリアン・ウルフ(インターシフト (合同出版))
この本は以前「ルポ - トランプ王国」を紹介していただいた方のベスト本です。この本は以前にも別の方からベスト本として紹介されており、その人気がうかがえますね。内容としては、人間がデジタルの本と紙の本とをそれぞれどのような読み方をしているかについて脳科学・神経学的に解説していくというもの。
どちらが良い・悪いという話ではなく、人間がどのようにテキストを処理しているかについて解説しているのが特徴の一冊。ざっくり言うと、デジタルの本は飛ばし読みに優れており、紙の本は深い理解に適しているようです。うまく使いわけていくのが大事になってきそうな印象です。
麻薬と人間 100年の物語 / ヨハン・ハリ (作品社)
この本は今回初参加のかたに紹介していただいた方のベスト本です。タイトルのとおり、麻薬と人間の歴史を描きつつ、その社会的な影響を描いたノンフィクションのようです。麻薬や大麻は絶対に規制すべきものであるという社会に生きる我々にとって、新たな視点を与えてくれるような一冊とのことでした。
世界でヘロインや大麻などが規制されるに至った歴史や、それと伴って生み出されていくブラックマーケットについても書かれているようです。もちろん薬物依存は好ましくないことだとは思いますが、そうであればアルコールやタバコはどうなのか?そもそも人間にとってある種の依存は必要なのではないか?など、根本的な問いにもつながる、なかなか深い示唆が書かれていそうな感じです。興味深いですね。
自分のペースでゆったり学ぶ Excel VBA / 日花 弘子 (技術評論社)
こちらは以前「正しく書いて読むための 英文法用語事典 」を紹介頂いた方の紹介本です。その方は最近自動化について興味をもちはじめたらしく、その中で読んでみた一冊だとのこと。Excel等で使われる「VBA(Visual Basic for Applications)」の入門書のようです。絵本のような雰囲気でストーリー仕立てになっているとのことです。
プログラミングの前に自分のやりたいことを書き出すということや、プログラミング言語がコンピューターと人間のコミュニケーションツールであることなど、プログラミングの基本的なところが腑に落ちたというコメントでした。こういった考え方はプログラミングに限らず普通の業務にも参考にありそうだとおっしゃっていました。
Q&Aタイム
今回もこれまでと同様に、Q&Aタイムとして、リストを見ながら1人1回づつ他の参加者に自由に質問ができるという時間を設けました。この読書会では、話していない人もミュートの必要がなく、どんどんコメントしていい形式にしているので、ひとつの質問から話題が広がることがあってなかなか楽しいです。
まず話題に上がったのが「リモートワークの達人」という本について。コロナの感染拡大以降、急速に導入が進んでいるリモートワークではありますが、この本は2013年発行ということで随分前の本らしいです。そういうこともあって、やや記載が古いところもあったようですが、孤独感や運動不足の問題など、今に通じるものもたくさんあったとのことでした。日本ではコロナ前にリモートワークが話題になることはほぼなかったと思いますが、そんな時代の本ということで、なかなか参考になる部分も多そうです。
また、質問であがったのが「私の息子が異世界転生したっぽい」について。この本は「異世界転生」もので、現世に残された側の視点のラノベのようですが、この質問に付随して、いわゆる「異世界転生もの」やラノベについての話題で盛り上がりました。以前この読書会で紹介されて私も読んでみた「狼と香辛料」の話だったり、ラノベにも良い悪いがあるという面では「小説」や「漫画」と同じような位置づけなのではないかなど、なかなか今までにない話の流れになって面白かったです。
あとは、参加者の方々がどのようにして本を探しているのかについての話でも盛り上がりました。(非常にありがたいことに)この読書会で紹介されたを一つの参考にしてくれている方もいましたし、一つの本から参考文献をたどるという方もいれば大型本屋でぶらついている時に良い本に出会えることが多い方など色々な話が聞けました。
まとめ
今回は昨日行ったオンライン読書会のレポートを書きました。今回もいつもどおり幅広に話が展開されて非常に楽しい時間となりました。
今後の読書会の予定としては4/10(土)の20:00~21:30となります。これまでと同様に4月後半にももう一度開催する予定ですが、その募集の前にこの読書会のリニューアルをするつもりなので、告知・募集はそのあとですね。いずれにしても近日中にお知らせ出来ると思うので、ぜひお楽しみに!
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