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モニターを自作した話

こんにちは!
今回は、前回までのネットブックPCデスクトップ化のおまけとして、モニターを自作したことを書いていきたいと思います。

予め言っておきますが、モニタの自作と言っても液晶パネルを自作することなど当然出来ないのでw、ネットブックを分解したときに回収した液晶パネルを流用します。ということで、自作するのは液晶パネルを収める側(箱)の部分です。基盤も専用のモジュールがAmazonで買えるので、電気的な難しさも特になかったりします。

というわけなので、サクサク紹介していきましょう! 今回はおまけということもあり、文章自体はいつも以上に手抜きな感じですw


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今回、モニターを作るにあたって利用した液晶パネルはこちら。元になったのはASUSというメーカーのネットブック(超小型ノートPC)EEE-1000HEで、これをデスクトップ化したときにモニターを取り外したので、この液晶パネルを再利用します。本当に、使えるところは使い切るって感じですねw


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ちなみに液晶パネルのウラ面はこのようになっています。下の方に設置されている基盤が液晶の制御基板で、ここで映像の出力のコントロールをしているわけですね。今はこの基盤からフラットケーブル(平べったいケーブル)を経由してマザーボードへのケーブルが繋がっているわけですが、このフラットケーブルを取り外して専用の基盤を取り付けます。


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今回のポイントとなるアイテムがこちら。写真の上側にあるディスプレイケーブルポートに映像信号(パソコンなど)をつなぎ、ACアダプタから電源を供給してあげれば、接続した液晶パネルに移してくれるという基盤です(正しい製品名は「VGA入力 LCDコントローラー基板」)。Amazonで3500円くらいで買いましたが、今調べてみたら4655円まで高騰していました。。。 基盤から繋がっているケーブルの先に平べったい端子がついているのが見えますが、この部分を先程のフラットケーブルに接続して使うというわけですね。


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こんな感じです。極論を言えば、モニターとしてはこれだけでも問題なく動きますので、特に凝ったものが必要ない方はこれで十分ですw ただ、各種基盤がむき出しのままだと何かとあぶないですし(金属が触れてショートするとか)、何よりも見た目がパッとしないので、ここから本格的に工作を開始していきます。


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今回の工作のメインの素材は木材です。このモニターの作成自体は、ネットブックのデスクトップ化と並行して進めていたわけですが、そのデスクトップ化でおこなった金属やアクリルの加工がめんどくさすぎて、こちらは極力楽をしたいという魂胆ですw このくらいの大きさの木材ならば100均で購入できますし、加工もそんなに大変じゃないので、かなり手軽にDIYできます。モニターであれば常時ついているわけではないですし、火事の心配もほぼしなくて良いですしね。

塗装につかったのも100均の水性ニス。安物ですが、重ね塗りをすれば思った以上にしっかりした見た目になりますね。3度塗りくらいはしましたが、水性ニスは乾くのが早いのでそんなに大変ではありません。昔(5年くらい前)、木材で本棚を作ったときは油性ニスを使ったのですが、その時のめんどくささを考えると圧倒的に楽ちんです。


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オモテ面は接着剤を使いますが、さすがにそれだと強度的に不安すぎるので、ウラ面から金具を使って補強。こうしてみると、見えないところは極端に手を抜く性格がこれでもかというほど現れていますねw


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100均で買った角材を利用して四隅のサポートを作り、背面は100均で買ったMDF材にケーブルを通す穴をくりぬいて作っています。ちなみに、なんとなく100均で見かけた「取って」を付けたら利便性的にも見た目的にもよくなるかなぁと思って付けてみました。出来上がって改めて思いますが、この「取って」のアイデアは割と良かったです。さっと家の中を持ち運べるのがいいですね。

気づいた方も多いとおもいますが、今回の工作は100均の製品をフル活用しています。 なんというか、100均は安いぶん、失敗を恐れずに買えるのがいいんですよね。とにかく、思いついたものはやってみる的なw ちなみに、背面の材質に使ったMDF材は、ネットブックのデスクトップ化で使ったものの切れ端を使っています(実際はこちらのために購入して、その切れ端をあっちに使ったと言うのが正しいですが)。


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ちなみに、メインの基盤から出ている細長い方の基盤がコントローラーです。スイッチのオンオフをしたり、メニューを開いたりはこちらの基盤についているスイッチから行えます。まあ、実際にあまり使う機会は多くないんですけどねw


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最後の仕上げとして、100均で買ったプラスチックのケースをくっつければ完成! まだボンドが乾く前なので、ちょっと見た目が汚いですね。。。ちなみに、取り付けに使った金具も、もちろん100均製ですw ACアダブタやモニターポートの穴あけは、前回同様に電動ドリル+半田ごてを使っています。

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オモテ面はこんな感じ。側面はダンボールを貼り付けてその上から木目シートを貼っているだけなので、よく見るとちょっとみすぼらしい感じはありますね。まあ、遠目で見れば十分いい感じなので良しとしましょう。気が向いたらもうちょっと見栄えが良くなるように手直しするかも知れません。

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実際にデスクトップ化したサーバーに接続するとこんな感じでバッチリモニターとして使えています(液晶はカメラで上手く撮れず、少し画像処理しているので、写真の色がちょっと不自然な感じになってしまっていますね。。。)。サーバーをいじりたいときには、メインPCからSSHやリモートデスクトップで接続すれば十分なことも多いですが、それらのサーバーが落ちたときのことなどを考えると、物理的につなげるモニタがあると少し安心できます。


とまあ、今回はこんな感じでモニターの自作を行いました。割と使い物になる仕上がりになったという点では満足です。100均の材料使って工作するのも楽しかったですしね。

ただ、コスパが良いかと言うと微妙なので、あくまでも自作でモニターを作ってみたいという人向けかなぁとは思います。基盤が3500円(現時点では4500円くらい)でACアダプタが1000円くらい、100均とはいえ素材でも1000円くらいはかかっているので、トータルではそこまで安くできたというわけではないです。手間もそこそこかかってますしね。

このくらいの金額を出せば中古などでもっと良いモニターが手に入ると思うので、単にモニターがほしいだけならあまりオススメは出来ません。もちろん、ケースの材質や作りかたの工夫次第で色々とおしゃれにしたり面白く出来たりすると思うので、作りがいはありますけどね。ノートPCが家に余っていたり、いらないデジタルフォトフレームがある方は試してみても良いかも知れません。

注意点を上げるとすると、持っている液晶の型番に応じた基盤が必要ということくらいですかね。だいたい液晶パネルを取り出せるくらいまで分解すると型番が書いてあるシールがあると思うので、その型番でAmazonで検索すればそれらしいモノが見つかると思います。ものによってはHDMI入力などを受け付けられるものもあるので、そっちのほうが使いやすい方も多いかも知れませんね。

ということで、今回はノートPCのデスクトップ化のおまけとして、モニターを自作した話を書いてみました。とりあえず思ったのは、木工はアクリルや金属に比べるとめっちゃ楽だなぁということですw ソフトウェアをいじるのも楽しいですが、こういうハードウェアをつくるのもやっぱり楽しいので、面白いものを思いついたらまた何か作っていこうと思います(ただ、ここからしばらくはソフトウェア関係の話が続く予定)

それでは、また!

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