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【読書会】第19回レバレッジリーディング読書会(2020年9月その1)レポート

こんにちは!

9/12(土)の夜に、定例で行なっているオンライン読書会(レバレッジリーディング読書会)を開催いたしましたので、その内容をレポートしたいと思います!

参加者の読んだ本のリストもこのレポートの中で紹介しますので、もしよければご覧ください。


概要

この読書会は知識や知恵を得るための本をよく読んでいる方が集う、ボイスチャット形式のオンライン読書会です。 具体的には月に10冊以上の本を読むというのを一つの目安とし、コンセプトは「圧倒的な量のインプットとアウトプットができる読書会」!

読書会用のホームページも準備しているので、詳細が気になる方はそちらもご確認ください。


全体の流れとしては、まず順番に自己紹介を行い、その後に読書会のメインイベントとして①月間ベスト本の紹介と、②読んだ本リストを見ながらのQ&A形式のフリートークです。

今回の参加者は5人。最近はこの人数で安定してはいますが、やはり話の密度的にも時間的にも5人が限界だなぁというのは感じますね。この読書会では、他の人が話している間も相槌をうったり質問を入れたりといったこともOK(むしろ推奨)しているので、話は結構盛り上がったりしています。そのため、どうしても長くなりがちなのは仕方ないですね。その分、以外な繋がりが発見できたり、自分のなかでのよい振り返りになったりもするので、引き続きMAXはこの人数でやっていきたいと思います。


読んだ本リスト

事前に参加者の方から8月に読んだ本のリストを頂き、主催である私がそれを一つの表にまとめて参加者の方々に配布しました。実際の読書会ではそれを見ながらの進行になります。↓が実際に使ったリストです。

個人利用の範囲で閲覧・ダウンロードは自由にしていただいて問題ありませんが、二次使用・無断転載等はご遠慮願います。


ベスト本紹介

リスト内の黄色塗りのセルは各参加者の月間ベスト本です。ここでは、それぞれの本について簡単に説明します。

ヒトの目

ヒトの目、驚異の進化 視覚革命が文明を生んだ / マーク・チャンギージー(早川書房)

この本はわたくしKJが紹介した一冊。8/31に読んだ本なので、8月分にぎりぎり滑り込んだこの一冊が8月のベスト本となりました。内容としては、ヒトの目の機能を進化論的な視点から解説したものとなっています。

主なテーマは4つで、それぞれ「色覚」「両眼視」「目の錯覚」「文字認識」。今まで一般的に考えられていたものとは違った目線からの考察が多く、なかなか興味深いです。人の目は世の中をありのままに認識するために発達したわけではなく、生存に有利なように発達してきた…我々が普段見ているものは何なのか? なかなか考えさせられます。

ラディカルマーケット

ラディカル・マーケット 脱・私有財産の世紀 / エリック・A・ボズナー他(東洋経済新報社)

こちらは、以前「格差は心を壊す」を紹介していただいた方の紹介本です。前回に引き続き、今回の感染症騒動を通して格差や経済について勉強するために読んだ本だとのことです。現在のような大きな動きがあるときこそ、新たに学ぶ姿勢が問われるのかも知れません。

内容としては市場原理に任せることを通して経済を回すためのアイデアを紹介しているとのこと。私有財産のオープンソース化、投票権の売買、移民対策などなど経済を良くするためのアイデアが書かれているとのこと。少し具体的にお話を伺いましたが、「確かに」と納得出来るものが多くて気になりました!

兎が二匹

兎が二匹 / 山うた(新潮社)

こちらは、以前「学級経営の教科書」を紹介いただいた方のベスト本。この読書会としては初の漫画の紹介本ですね。私自身は普段ほとんど漫画を読まないので、こういう形で面白い漫画を紹介いただけるのはとても良い機会になりますね。

漫画賞なども受賞している作品らしく、漫画の世界では結構有名な作品らしいです(参加者の中でも知っている方がいらっしゃいました)。内容を話しとネタバレになるので…ということで少し紹介しにくそうでしたが(笑)、そのおもしろさは十分に伝わってきました! Kindle Unlimitedでも配信されているらしいので、近々自分の目で読んでみたいと思います!

十字架のカルテ

十字架のカルテ / 知念実希人(小学館)

こちらは以前「ケーキの切れない非行少年たち」を紹介して頂いた方の紹介本です。内容としては、過去にトラウマを持つ新人の精神科医が主人公の精神鑑定・ミステリー小説だとのこと。知念さんと言うとどちらかと言うとラノベ・ファンタジーのイメージが強かったのですが、こちらはかなりリアルな作品だそうです。

普通に生活をしているとなかなか考えることのない精神鑑定についての話。精神鑑定の結果「無罪」になるという話は聞いたことがある方も多いと思いますが、その経緯などについても知るきっかけになるそうです。犯罪者の心の闇を暴いていく展開もスリリングで、興味深い作品だったとのことでした。

中世の音、近世の音

中世の音・近世の音 鐘の音の結ぶ世界 / 笹本正治(講談社)

こちらは以前「運気を磨く」を紹介していただいた方の紹介本です。内容としては、「鐘の音」をキーとしてそれが人々にもたらした影響やその時代における変遷を紹介した一冊だとのことです。紹介してくれた方は民俗学に興味があるらしく、この本もその要素が大きいとのことでした。

そもそも音というものは人間にとって特別な意味を持つことであり、鐘の音というのは歴史的にも宗教的な位置づけが与えられていたそうです(人と神をつなぐものとしての鐘)。その製造技術の伝播との関係や、鐘の伝承・伝説についてなど、はじめて知ることが多くて勉強になったとお話していました。気になりますね!!


Q&Aタイム

今回もこれまでと同様に、Q&Aタイムとして、リストを見ながら1人1回づつ他の参加者に自由に質問ができるという時間を設けました。ありがたいことにここ最近は参加人数が多く、すべての質問をキャッチアップすることは難しいので、個人的に印象に残ったところだけ紹介したいと思います。

まほり

まずは、今回話題になった本として「まほり」があげられます。以前にもこの読書会でベスト本として紹介されたことのある作品で、私自身としても結構気になっていた本です。内容としては民俗学をテーマにしたミステリーだとのことです。伝説をモチーフにして始まったストーリーが江戸時代の風習につながるということらしく、読んだ方々がみなさん非常に高く評価しているので、ますます気になってしまいました!そういえば、この本に限らず、この読書会では結構民俗学についての話題になることが多いですね。

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また、他の質問で話題になったのは『「経験知」を伝える技術』という本について。なかなか言葉では伝えることのできない「経験知」について書かれた一冊だとのことでした。読んだ方がおっしゃっていたのは、経営的な直感(経営判断)も含めて書かれていたのが面白かったということです。この一冊だけですぐに近道が見つかるようなものではないものの、「経験知」を伝えるための環境の作りかたなど、読み応えはある一冊だったようです。

戦争は女の顔をしていない

また、他に印象的だったのは「戦争は女の顔をしていない」の漫画版についての話。こちらの本についても以前この読書会で話題になっており、それをきっかけに読んだ方に対して質問がされたという形です。なんというか、そういう連鎖みたいな流れができているのが面白いなぁと思いましたし、そういった形で情報がまわっていくのはこういう読書会を開催している身としては嬉しいですね。

読んだ方の感想としては「誠実に書かれている」ということでした。戦争に従事していた女性たちの様子が生々しく書かれていたことが印象的だったそうです。元がノーベル賞を受賞したジャーナリストの方によるノンフィクションだということもあり、いろいろと考えさせられそうな作品です。こういう生々しい描写は漫画という形だからこそ描写できることがあるのかも知れません。

そうこうしているうちに時間は9時半になったので、読書会は終了。今回は、時間がすこしオーバーしてしまったり、私のネット環境が少し変わったこともあって電波状況が不安定だったりと少しご迷惑をおかけしてしまいました。このあたりは反省ということで次回までに改善したいと思います。それでも、いつもどおり色々な話ができましたのは非常に良かったと思います。


まとめ

今回は先日行ったオンライン読書会のレポートを書きました。

9月の二回目の開催は9/26(土)の20:00~21:30を予定しています。9\26の会はまだ残席一名残っているので、ご興味ある方は是非参加ください。オブザーバーでの参加も受け付けているので、おためしで参加するのでももちろんOKです。

また、10月の一回目の募集も開始しています。第二・第四土曜日での実施をしていますが、今回は主催の都合により第一週の土曜日(10/3)での開催になるのでご注意ください。時間はいつもどおり20:00~21:30となります。

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それでは、また!


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