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【読書会】第14回レバレッジリーディング読書会(2020年5月)レポート

こんにちは!

5/16(土)の夜に、定例で行なっているオンライン読書会(レバレッジリーディング読書会)を開催いたしましたので、その内容をレポートしたいと思います!

参加者の読んだ本のリストもこのレポートの中で紹介しますので、もしよければご覧ください。

概要

この読書会は知識や知恵を得るための本をよく読んでいる方が集う、ボイスチャット形式のオンライン読書会です。 具体的には月に10冊以上の本を読むというのを一つの目安とし、コンセプトは「圧倒的な量のインプットとアウトプットができる読書会」!

読書会用のホームページも準備しているので、詳細が気になる方はそちらもご確認ください。

全体の流れとしては、まず順番に自己紹介を行い、その後に読書会のメインイベントとして①月間ベスト本の紹介と、②読んだ本リストを見ながらのQ&A形式のフリートークです。

読んだ本リスト

事前に参加者の方から4月に読んだ本のリストを頂き、主催である私がそれを一つの表にまとめて参加者の方々に配布しました。実際の読書会ではそれを見ながらの進行になります。↓が実際に使ったリストです。

個人利用の範囲で閲覧・ダウンロードは自由にしていただいて問題ありませんが、二次使用・無断転載等はご遠慮願います。

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【第14回】レバレッジリーディング読書会リスト.xlsx

ベスト本紹介

リスト内の黄色塗りのセルは各参加者の月間ベスト本です。ここでは、それぞれの本について簡単に説明します。


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メイカーズ進化論 / 小笠原治(NHK出版新書)

こちらは私が紹介させていただいた一冊。その内容はここ最近の「ものづくり」の潮流についての解説。IOTや3Dプリンターなどは聞いたことがある方も多いと思いますが、それらのテクノロジーがどのような意味を持つのかもこの本を読めばわかります。

ポイントは、クラウドファンディングやSNS、動画配信などで個人でも「モノを売れる」環境が整ってきたことと、そして3Dプリンタやモジュール化によって気軽に「モノが作れる」ようになったことです。読んでいて、何か物を作りたくなってくる一冊でした!


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PSYCHO-PASS / 深見真(角川文庫)

こちらは、前回「デジタルで読む脳 x 紙の本で読む脳」を紹介していただいた方の紹介本です。アニメや映画にもなっているので、ご存知の方も多いかも知れませんね。私も設定だけは聞いたことがあって、非常に気になっている作品でした。

人間の思考が監視され、それをもとに最適なパートナーや職業を決めてくれる社会を描いたSF小説。紹介者の方は、読んでいるうちに自分が普段している「自分の判断」がどこまで自分のものなのかと疑問になってしまったとのことです。なかなか、深いテーマが絡んでいそうな作品ですね。


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王朝生活の基礎知識 古典のなかの女性たち / 川村裕子(角川選書)

こちらは前回「日本のフェミニズム」を紹介していただいた方の紹介本です。学生時代の古典の授業でおなじみの「王朝生活」の着物や住居など基本的な内容を解説した一冊であるとのこと。古典が超絶苦手だった私からすると、あまりに未知の世界なのでこういう本を紹介していただけるのはありがたいです。

平安時代の有名な十二単の一枚一枚にそれぞれ意味があるということや、身分によって着物の色が違うなど、普通に古典を読んでいるだけだと見えてこないものが見えてきて面白かったとのこと。こうした背景をしっかり頭に入れた上で読むと、古典の見え方も変わってくるのかも知れませんね。


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WORK SHIFT / リンダ・グラットン(プレジデント社)

こちらは初参加の方に紹介いただいた一冊。ちょっと前にかなり流行ったこともあり、読んだことのある方も多いかも知れません。紹介者の方が強調していたのは、今回のコロナの騒動で起こっている変化とかなり近いものがあるということです。

リモートワークが幅広く行われるようになると言うことや、オンラインで会議をはしごをすることが一般的になるなど、言われてみればまさにそのとおりですね。未来の働き方や結婚観の変化、国連が掲げているSDGs(持続的開発目標)など、幅広く勉強になった一冊だとのことです。


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このゴミは収集できません / 滝沢秀一(白夜書房)

こちらは前回「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」を紹介していただいた方の紹介本。この本の著者はマシンガンズというお笑いコンビの滝沢さんという方のようです。副業としてやっていたごみ清掃での気付きをTwitterでつぶやいていたら話題になってきたということらしいです。

ゴミから見る格差、ゴミ清掃員から見たオススメ物件、そしてゴミから見る四季など、そういう仕事をしているからこその視点が面白そうでした。紹介者の方からは、最近の芸人はお笑いだけでなく副業を上手く芸に活かしている人が多い気がすると言う指摘があり、それにはちょっと納得してしまいました。芸人も働き方改革中なのかも知れません。


Q&Aタイム

今回もこれまでと同様に、Q&Aタイムとして、リストを見ながら1人1回づつ他の参加者に自由に質問ができるという時間を設けました。ありがたいことにここ最近は参加人数が多く、すべての質問をキャッチアップすることは難しいので、個人的に印象に残ったところだけ紹介したいと思います。

私が質問させていただいたのは、「男子劣化社会」という本についてです。なんというか、こういうどストレートな感じのタイトルは個人的にツボですw。内容を伺ってみると、オンラインのゲームやアダルトコンテンツによって人間的にも男性的にも弱体化している人が増えてきており、その分析と対策について書かれた本のようです。お話を聞いていると私の想像(妄想)とは違って、至って真面目な本のようでした。海外の本のようですが、日本に暮らす我々からしても学ぶべきものが多い本なのかも知れません。

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他に話題になったのは「フランス人は10着しか服を持たない」という本について。割と有名なタイトルなので聞いたことがある方も多いかも知れません。質問された方は、本当にフランス人が10着しか持たないのかどうか、もしそうならその内訳を知りたいとのことでした。結論としては、インナーや下着は除いて10着くらいだというのがこの本に書いてあるという回答でした。しかし、その方がフランスに留学経験のあるご友人に聞いたところ、「フランス人みんながそういうわけではない」という答えだったとのことw このような形で、気になっているタイトルについてピンポイントで聞いてみるというのも、この質問タイムの賢い使い方なのかも知れません。

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最後に、「戦争は女の顔をしていない」という本について。私は全然知らなかったのですが、原作はジャーナリストとして初めてノーベル文学賞を受賞したというスヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチという方の作品らしく、それがコミカライズしたので読んでみたということでした。内容としては旧ソ連軍の女性たちのインタビューをもとにした作品であり、戦争というテーマを扱っていながらジメッとしておらず、淡々としていた乾いた感じの絵だったのが印象的だったとおっしゃっていました。こういった、海外の作品が日本でコミカライズされるというのはなかなかない気がするので、こちらもなかなか気になります。マンガなら比較的読みやすそうですしね。

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そんなこんなで気がつけば9時半になったので、読書会は終了になります。前回にもまして全体的に統一感のないカオスな感じの会になって、個人的にはめちゃくちゃ楽しめた90分でした。やはり、いろいろなタイプの本の話が聞けると楽しいと感じますね。

まとめ

今回は先日行ったオンライン読書会のレポートを書きました。

個人的に今回印象的だったのは、既読の「WORK SHIFT」についてコロナという文脈での紹介があったことでした。言われてみれば確かにそのとおりで、今までに知っていることでも、コロナのような大規模な社会変化にあってはまたちょっと違った見え方がするものだなというのは大きな気付きでした。この本に限らず、現代の文脈だからこそ、新たな意味を持ってくる本もたくさんあるでしょうし、そういう視点で再読してみるとまた新しい発見があるのかも知れません。こういうのは自分ひとりだとなかなか気づかないところなので、いろいろな方の話を聞けるのはやはりありがたいなと思います。

次回は6月20日の夜に開催予定です。すでに募集は開始しており、HPか読書メーターより参加申し込みが可能です。興味のある方は是非お申込みください!

ホームページからの申し込みはこちら↓


読書メーターからの申し込みはこちら↓


それでは、また!

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