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昭和のgifted - 29 マリーアントワネットへの同情

前回のお話しはこちら

最近めちゃくちゃにnoteを書いているが、18歳くらいまでに身につけたコレクションと、それをいままでアウトプットしてこなかったストックを現状ただただ吐き出している。

よくやく開示して理解を示してくれるかもしれない人たちが現れたからだ。

40年、物心ついてから40歳になるまでに溜めに溜め続けたパンドラボックスが今開いている。

世の中になにか物申したいデジタルネイティブ以降の世代よ、思考深度の深いアラフォーがようやくそのパンドラボックスを開いたとき、本当に溢れるようにドバドバ思いの丈が出てきちゃうのは、裏垢で吐き出すことも許されす、溜めに溜め込むしかなかった時代があったからなんだ。

だから全部読んで欲しいとは思ってないけどどこか一節でも届いてくれると嬉しい。

今回の題材はマリーアントワネット。
いや別に世界史に精通している訳でもなく、『ベルサイユの薔薇』や最近だと『傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン』で垣間見たうすっぺらいマリーアントワネット情報しか持ち得ていない。

ただ、私もついうっかり自分の持ち得る思慮の範囲で「お菓子がなけりゃパン食べれば良いじゃん」といってしまう。

モテたかったら身だしなみ気をつければ良いじゃん

お金稼ぎたいなら頭使えば良いじゃん

離婚して独りで生きていく自信がなくても逃げだしたいなら手に職つければ良いじゃん


私が欲してるものは「誰かにいつも寄り添ってもらうこと」だから相手が必要で、相手に相当負担がかかることがわかってるから友達や恋人がいなくなって落ち込んでるときに「他探せば良いよ!」と言われると釈然としない。

自分が満足できる環境に人を巻き込むだけの身勝手さがあったらそう思えるんだろうけど、そうじゃなくて私ひとりで解決できる問題じゃないから可能であればしがみついてみたい。

まぁこれまでの経験上ほとんど無理だったからどれだけ傷ついても諦めざるを得なかったんだけど。

でも自分の力で自分で工夫すれば手に入れられるかもしれないことに関しては「できる、できないじゃない、やるか、やらないかだ」と一刀両断してしまう。

マリーだって自立してパン食ってた訳ではないと思うけど、パンも食えないなんてこと夢にも思わなかったから「え?パン食えば?」といってギロチン台に立たされたんだと思うと、私もあんまりかわらないような気がする。

「普通」じゃないからちょっと考えれば解決策や自立できる道筋は想定できるものだと思ってた。

物心ついた頃には「どうやらお菓子がないからってパンもそれ以上に入手しづらいらしいぞ」ということに気がついて「お菓子ないかぁ、残念だねぇ…」と言えるようになったものの、言えなかった時期もあるから私は何度もギロチン台に乗せられてきたんだなって思う。

まぁでもね、ギロチン台に立たされたって即処刑ではないんだよ。

懇願して訴えて同情を誘うことができたり、びっくりするくらい首が頑丈だったらギロチン台に乗ったところで簡単に死ねない。

それまでに異常なくらい徳を積んでたらちょっと待ったコールに助けてもらえるかもしれない。

知らなくて良いことは知らないでいる方が幸せに死ねるような気がするけれども、知らなくて良いことを知ってしまってるせいで私はしぶとく生きている。

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