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昭和のgifted

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「できない子の気持ちをわかってあげよう」という優しさの押し付けが強かった時代に“変わり者”と言われていた私。 「個性を重んじる」時代に突入して突然憧れられたり評価されるようになっ…
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2024年4月の記事一覧

昭和のgifted - 83 呪われた誕生日

昭和のgifted - 83 呪われた誕生日

前回のお話しはこちら

41回目の誕生日がやってきた。

私はこの日、毎年泣いている。

ここ何年かは親からの連絡を無視してるのもあって、誕生日が近づくとまた性懲りもなく連絡をよこしてくるんだろうと気が重くなり、いざ当日がやってくるとただ私の幸せを願うメッセージにありがとうと返せない自分に辟易する。

私からすればそんな祝いの言葉すら無視しないといけない関係性にされてしまったからの結果だと思ってい

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昭和のgifted - 82 積極的分離の成れの果て

昭和のgifted - 82 積極的分離の成れの果て

前回のお話しはこちら

最近私は、自分でもギフテッドなのかもしれなくて、なんかよくわからないけれど人から評価されるものをちゃんと持っている自覚ができたので、積極的に「私、ギフテッドなんだよね〜」といたるところで吹聴している。

もちろんリスクがあるのは百も承知だし、それで何かしら後ろ指さされたところでギフテッドだろうがなかろうがちゃんと私のことを私として見てくれる人が日に日に増えて、そうした人たち

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昭和のgifted - 81 まくどの草子

昭和のgifted - 81 まくどの草子

前回のお話しはこちら

前回はくっそ長くて重い内容だったので、たまにはくだらないものを一席。

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春はてりたま。

やうやうとろける黄身たま、少しやわくて、茶がかるパテに細くとろけりたる。

夏はロコモコ。

シュリンプはさらなり。
刺激もなほ、スパイスのおほく飛びちがひたる。

また、ただ一つ二つなど、ほのかに辛味あるもをかし。
チーズなど挟むもをかし。

秋は月見。

夕日

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昭和のgifted - 80 父からの電話

昭和のgifted - 80 父からの電話

前回のお話はこちら

ギフテッドの子供(族柄的な意味)はある程度の年頃になると親のことを親と思わなくなる(背景によって思えなくなる)。

なので早々に「親だから何かしてあげなくては」みたいな固定概念を捨て去って欲しいと思ってる。というお話し。

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家族を断捨離してからもう2年くらいは経っただろうか。

定期的に長電話をしていた母からの連絡を一切断ち切ったところ

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