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日記:官能表現のインプットとアウトプット

 4日に1回くらいのペースでpixivのR-18小説にお世話になっている。私の性癖が特殊なこともあってか大抵、需要に供給が追い付いていないのが現実だ。となると、もう私自身で生産するしかなくなってしまう。前回のpixivの投稿を見てみると約2年前。会社勤めが忙しくなりR-18に関わらず文章を書くという行為から離れていた。

 さて、妄想も膨らんできたことだし早速書いてみよう。とパソコンに向かうも濡れ場の場面になると手が止まってしまう。恥ずかしいわけではない。頭の中では映像が出来上がっているのに文字化できないのだ。喘ぎ声をはじめ、性器の名前なども自分で思いつくものが作品にどうもしっくりこない。「これは……インプット不足?」
そうかお世話になっている(※表現を濁しています)ことに夢中になって表現の方法にまで目を向けていなかったのだ。意識的なインプットをしなければならない状況になった私は本棚を漁る。

『官能小説用語表現辞典』 永田守弘 編 ちくま文庫

学生時代に興味本位で購入したこの本をついに本格的に使用する機会が来るとは。索引兼目次とにらめっこしながら場面や人物に合う表現を探していく。あまりに独特過ぎてしっくりこないものが大半ではあったが、それくらい自由に表現してよいんだなという安心感も生まれた。

こうしてインプットをしながら2000文字程度のR-18小説を書き上げた。調べながら書く。この行為が学生時代のレポートに追われているような感覚とどこか似ていて、しばらくはこの小説にお世話になる(※表現を濁しています)ことはないだろうと思った。


文芸活動のための資金にしたいと思います。