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シービスケット 夢のサンタアニタ

以前から観ようと思っていた映画「シービスケット」
ようやく観ることができた。

思ったのはよくこれだけの映画をつくれたなあと。
世界恐慌の1929年から1940年ぐらいまでの話だが当時のレースや競馬場、街や風景を見事に再現しておりただの競馬物語ではないと感心してしまった。

たしか1990年あたりに『ドアーズ』というロックバンドの映画を観た時も同じ風な印象だったと記憶している。バル・キルマーがあの伝説のジム・モリソンとそっくりだったもんなあ。ライブやアンディ・ウォーホールとの夜会とかリアル感たっぷり。

この『シービスケット』もレースなんか本物のレースより迫力あるくらい臨場感があった。『シービスケット』のメイキングを観てみると、とにかく時間と労力をかけて作られた力作であることがわかる。

なにせ馬が主役なんだから。

感動したシーンは、東の超エリート三冠馬ウォーアドミラルとのマッチレース。
ああ、このシーンを書いてしまってもいいのだろうか?
トビー・マグワイア扮する赤毛の騎手‘レッド’。
何度も騎手をあきらめかけた強いハートを持った騎手が
シービスケットと共に西のサンタアニタで連勝を重ね
全て相手の条件を飲んで東上する世紀のマッチレース。
地方馬が中央の三冠馬にマッチレースを挑んだようなもんだ。

やっぱりオグリ思い出すけど。
レースはたしか1900メートル左回り。発走はベル。
ところが直前にレッドが罠に嵌まって、落馬転落で足が十数か所骨折。

なんだよ、もうだめじゃないかと肩を落とし、お菓子とジュースを取りに台所へ行ってしまった。
そしたらレッドの代役が天才騎手‘アイスマン’!
感動もんだよ、これは。泣ける。

そしてレースは映画なのに興奮してしまった。
気持ちいいくらいぶっちぎったから快感。
なんで映画で満足しとんねん。
でも実際あったんだもんなあ。
実際のレースとそっくりに撮影したらしいから大したもの。

人間信じる熱いハートが夢を実現する。
この映画に今さらながら心を打たれました。

それにしても馬主を演じたジェフ・ブリッジズは結末に納得のいかない映画『隣人は静かに笑う』の悲劇の主人公を演じてたんだと後で知った。

確かにこの声は思い出したよ。ちょっと太ったけど。


2005年の日記から

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