#2 - 取り組むビジネスモデルを考える
どうも、熊谷です。
前回の#1では「起業する理由」を整理しました。
今回は、それらを基に取り組む「ビジネスモデル」について考えていきます。
◼︎ ビジネスモデルとは?
そもそも「ビジネスモデル」とは何を指すか?
野村総合研究所の公式ウェブサイトから引用すると定義は下記の通り。
つまりは、ターゲットや商品・サービス、商品を届ける販売方法やマネタイズポイントなど、ビジネスにおけるいくつかの要素を定めてビジネスを全体として捉えたものですね。
そして、ビジネスモデルには一定の【型】があります。
一例をご紹介します。
・B2Bモデル
・B2Cモデル
・サブスクリプションモデル
・フリーミアムモデル
・プラットフォームモデル
・レベニューシェアモデル
などなど
このように既存のビジネスモデルが複数存在しています。
◼︎ ビジョンをビジネスモデルに乗せる
これまではどちらかと言うと「ビジョン」や「志」と言ったフワッとした部分・まだ抽象的なモノを自身の原体験などを基に考えてきました。
しかし、それだけではいつまで経っても〝ビジネス〟にはならない。
そこで次にやるべきは「ビジョンをビジネスモデルに乗せて考える」ことです。
「自分のやりたいこと」「取り組みたい課題」「課題のある業界」などを自分自身で決めた上で、それらを「どのビジネスモデルに乗せて社会はぶち込むのか?」について考えなければいけません。
ひとつ具体例で考えてみると、
例えば私が「教育業界を変えたい!」と決心し、その手段として起業する選択をしたときます。
しかし、これだけではまだまだ広すぎて、次に何をすべきか分からない状態です。
そこで、ビジネスモデルについて考えてみます。
先に挙げた既存のビジネスモデルの内、「サブスクリプションモデル」を採用してみましょう。
※サブスクリプションモデル:定期的な支払いを行うことで、商品やサービスを継続的に提供する(買い手は受け取る)モデル
そうするとどんなアイデアが生まれるか?
「従来は本屋でテキストを購入し、購入したその一冊の本がクタクタになるまで勉強するという形が一般的でしたが、毎月1,000円を支払うことで本人の成績や学習進度に応じたテキストが毎週発送される仕組みを構築することで、万人向けのテキスト一冊ではなくパーソナライズされた自分向けのテキストで学習ができる成績アップが見込める」
こんなアイデアが発想できるかもしれません。
◼︎ ビジネスを構成する要素から考える
このようにビジネスモデルを知っておくことはアイデアを具体化させる上で有効です。
しかし、この順序での発想にはいくつか問題点があります。
ここでは大きく2点共有しておきます。
先ず、1点目。
それは「ビジネスモデルを起点にアイデアを発想していることで、他有効なアイデアの発想を妨げている」という点です。
仮に先に挙げた「毎週当人に合ったテキストを送るサービス(サブスクリプションモデル)」を採用し起業したとすると、
「生徒と塾のミスマッチを減らす『AI塾マッチングサービス』(B2Cモデル※一概に一対一対応とは言えませんが)」や「受験生同士がインターネット上でつながり勉強方法をシェアし合う『受験生版マッチングプラットフォーム』(プラットフォームモデル※同じく)」といった【他アイデアの発想】が妨げられます。
これが弊害の1点目。
更にその本質的な弊害は「この世に実際に存在する〝真の課題〟を解決しない、見当違いな解決策(サービス)を生み出す可能性がある」という点です。
先の例で言うと、サブスクモデルの教育事業を始めたものの、同様のサービスはすでに市場に存在しており課題は解決済み。さらには、受験生が抱えている課題は「自分のレベルに合ったテキストの取得」ではなく、「やる気が続かないときにでも勉強できる環境」であったとする。そうなると、サブスクの事業はあまりうまくいきませんよね。
これが弊害の2点目です。
このようにビジネスモデルからアイデアを発想していく方法は、真の「課題・ニーズ」の発見を妨げてしまう可能性を孕んでいます。
◼️ 課題から始めよ
では、結論、何から始めればいいのか?
現在の私の見解は「課題」から発想することです。
もう少し正確に言うならば、「課題」を「発見」し、その解決策を事業にすることです。
ここで重要なのは「課題の発見」です。
「課題」を「想像する」でも、「課題」を「仮定する」でもなく、
「課題」を「発見する」のです。
つまり、答えは想定するターゲット・ペルソナが持っており、当人らも気づいていない・気にしていなかったそれらを第三者の我々起業家が「発見」するのです。
◼️ まとめ
ここまで、ビジネスモデルから、事業の発想の仕方について触れてきました。
次回は、「課題の発見」についてより具体的にお伝えできればと思っています。
それでは。
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