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ラブ・レター

ムーミンの切手。

だから何?と言われればそれまでだけれど
手紙書く時、こういうのがあると
ちょっとテンションが上がるじゃない?

そんな事を言いながら
手紙書く機会、少なくなっちゃったなって思う。
わたくしも、昔は、結構マメに書いていた方だと思うのだけれども
どうしてもメールの気軽さ・手軽さに負けちゃって。

それでも。

例えば年賀状とかさ
手書きで書いてある方が、わたくしは嬉しい。
なんかスペシャル感があって好き。

で。

知人の彼の浮気が発覚したんだそうな。

「ほ~う」と、わたくし。

「ま、浮気って言っても、昔の話で終わってることだし
今更それをガタガタ言う気もないのよ。」

「うん。」

「でもさ、やっぱり悔しいのは悔しい訳。
昔の事とはいえ、ね。
ムカつくことはムカついてるのよね~~。」

「ふ~ん」

「相手も、今は、私の顔色ってか、機嫌伺っている状態でさ
な~~んか罰を与えたいんだけど・・・

ってか、相手もそれを望んでいるのよね、ぶっちゃけ。
罰与えられて、精算して、もう次に行きたい、的なさ~~。

でも、罰って言ってもね~~。簡単じゃないでしょ?
モノを買わせるってのも、あれだしさあ~~
・・・・tonchiki、貴方、何かいい案な~い??」

「んなこと言われてもねえ~~・・・そういう事にはわたくし、とんと・・・あ!」

「なになになに??」

「・・・ラブレター書いてもらえば??」

「ラ、ラブレター???」

「そうそう。手書きでさ、書いてもらって
それが届いたら、赦すかどうか決めるとか言っちゃって。」

「・・・いいかも知れない!!
それ、いいかも知れない!!!」

ってな訳で
彼女は、彼に「ラブレターを書け」と宣言。

2週間ほどして

「いやあ、笑った、笑った。
tonchiki、あれ、いいわよ~~、良かったわ~~」

「え?何が??」

「ラブレターよ!!
あいつさあ、
「そんなの簡単!どんなに俺がお前を愛しているか書けばいいだけだろ??」
とか、ほざいていたんだけれど

自分で一回目書いたの、朝、読み返したら、読めたもんじゃなかったって!」

「あ~~、昔から、夜に書いた恋文は、ねー。
朝、出すもんじゃないって言うもんね~~」

「でさ、、とりあえず形から、
これはまず便箋から入っていかなくちゃって
わざわざ便箋オーダーしたり
オトナは万年筆だろうって、万年筆買いに走ったりしたんだって。」

「アハハハハ」

「んで、内容もさ~~
だらだら書いちゃダメだとか思って
参考のために文豪のラブレター読んだりして勉強したらしいのよ。」

「けなげ!」

「ふっふっふっふっふ。
だからね~~、ついこの間、手紙届いたんだけれどさ
「努力をかってくれ」って。」

「ふふふふ。で、なんて書いてあったのさ。」

「えへへ。それは、内緒~~」

「こいつ~~!!!・・・まあ、でも、良かったね。仲直りしたんでしょ?」

「うん!」

我ながら、良い案だったかもだな~。
手書きのラブレター。
きっと何度も読み返して、うふふ。

罰ゲームでも、「手書き」はスペシャル。

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