流転に舞う

大地に深く眠りを預けていた龍を不意に起こしてしまった
私はその対価として心の臓器を奪われる
彼は私の臓器を拾い上げ予備動作もなく浮き上がる
私が最期に見たものは彼の尾に伝う私の血液であった
私が最期に感じたものは雨啼く前の土の香りであった
龍天に登り、流転に舞う

僕の言葉が君の人生に入り込んだなら評価してくれ