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私は理由というものを見つける度に一つずつ大きな水槽に沈めていた。
時折、理由を持たぬ者が私の元を訪れ、それを欲したので分けてやった。
彼等は一様に満足し幸せそうに帰る。
或る日、夜を名乗る者が来た。
私は全ての理由を渡した。
彷徨う星は煌めくようになった。

僕の言葉が君の人生に入り込んだなら評価してくれ