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死んだ後の読書

僕はほとんど読書をしないのだが、僕が死んだ後に「僕が読んだ本」に手を伸ばす人がいて欲しいから本はいくつか持ってる

誰かがその本を手にした時と読み進めている時は僕は死んでいながら語ることになるかもしれない
その人は手に取った本を読み終えるだろうか?
途中でやめてしまっても構わないし、別に僕のことなんかそっちのけで物語に夢中になるならそれはそれでいいことだとも思う

読了と共に僕は語り終えることができるだろうか?
それを確認する術は今のところ持っていないし、持っていたとしても失う
そこは分からなくていいのだ

死んだ後に語り始め、語り終わる

僕はそれをひとつの祈りとして生きていく


しかしその行為に及ぶような関係の人がいないから叶わないことを知っている
だからここに記すのである

僕の言葉が君の人生に入り込んだなら評価してくれ