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「ミレニアム・ファルコン制作記」EpisodeⅡ

「EpisodeⅠ」からの続きです。前回はファルコンの操縦席内部の電飾について、「ほかに良い方法が…」で力尽きました。今回はその方法について、書いてみたいと思います。

まったくの偶然で…

ある日、別のキット(何だったか忘れましたが)を作っていたときのこと。レジンを接着剤代わりに使って、それを固めるための紫外線(UV)ライトを当てていたら、たまたま蛍光塗料を塗った部分に光が当たり「ポッ」と。「あれ?何だか光るじゃないか」。

試しに他の蛍光塗料部分を照らしても同様に光っているように見える。「そっか、蛍光塗料ってUVライトを当てると、光るんだ」。知りませんでした…。そこで思い出したのがファルコンの「ガンポート」。機体上部と底部の中央に設けられた銃座部分のことです。ソロ船長とルークが帝国軍の戦闘機を次々と撃墜していったシーンが思い出されます。

さて、前回の記事では、「コクピット」の電飾加工について、ちょっとだけご紹介しました。このキットでは元々、コクピットの後部の壁面パーツの裏側にキット付属のLEDパーツを配置できるようになっていました。壁面は透明パーツなので、一部を残して黒く塗れば、塗り残した部分が光る-という仕組みです。でも、私の場合、そうした塗装による電飾効果だけでなく、コクピットの左右の壁部分にドリルで小さな穴をあけて光ファイバーを仕込み、LEDまで引っ張り込むことで計器類を光らせてみたり、操縦席上部に透明のプラ棒をくっつけて裏側から光を当てて蛍光灯っぽく光らせてみたり―と、あれこれ試みてみました。結果、それっぽい仕上がりにはなったのですが、いかんせん時間と手間がかかりました。

もしも知っていたら…

そんなこともあり、このガンポートを組み上げるときは「これでは、いつまでたっても完成しないぞ」との思いから、白色のLEDを仕込むのにとどめ、それで中を照らすようにしただけでした。ただ、ガンポート内の計器類部分のデカールを貼っただけではいまひとつな感じだったので、「それっぽい色でも、つけておこうか」と緑や黄色、オレンジのプラモ用蛍光塗料を爪楊枝でチョンチョンと着けておいたんです。

計器類の光り方で大きく変わる雰囲気

早速UVライトを当ててみることにしました。上の写真をご覧ください。まず、左側が白色LEDをつけたときのガンポート内部です(奥に見えるのはソロ船長ですが、わかります?)。そして、右の写真がUVライトを当ててみたものです。中の計器類の光り方としては、右の方が何だかもう、圧倒的に雰囲気が出ちゃってます。

「最初からこの方法を知っていればなあ」。白色LEDの替わりにUVのLEDを仕込んでおけば、このガンポート部分にしろ、コクピットの壁面部分などは「計器類がいろんな色できらめく」状態に仕上げられたのに…。まったく、後の祭りです。

いつか、また使えるかも?

最近はUVのLEDライトもネットで手に入るようですが、もっとお手軽な方法がないかなと…ネット検索。その中で見つけた「スマホのライトをブラックライトにする方法」をヒントに、試してみたのが「白色LEDを紫に塗る」っていう方法です。クリアカラーの赤と青を混ぜて作ったクリアーパープルを塗ったLEDでも、そこそこの紫外線になるみたいで、蛍光塗料もそこそこ反応することが分かりました。

「このやり方、使えるな」とニンマリしたものですが、その後、この手法を試せるようなちょうど良いキット(操縦席が計器類にぐるりと囲まれているようなキットということになります)を手がけることがないまま、今に至ります。

で、相変わらず、ちまちまと光ファイバーとの格闘が続いています。もっとも、最近は最小限の仕込みで力尽きてしまうことが多く…。最近作った、同じくスターウォーズの宇宙戦闘機「Bウイング・スターファイター」。操縦席にちょぼちょぼと光ファイバー(このときは釣り糸のテグスを使いました)を引き、エンジン部分を光らせたところで「あー、もういいかな」と加工終了。

↑ 最近作ったBウイングの操縦席。ちょろっと電飾
↑ エンジン部分は元々のキットが電飾可能だったので、オレンジ色LEDを仕込んだだけ

まあ、そんなに無理せずに「ま、いっか」で終わってしまうのも、それはそれで良し…というのが、おじさんモデラーらしくて良いのかもしれません。と言いますか、そう考えるようにしています(笑)。

次回を「ファルコン」編について一応の最終回とします。EPⅢとしてファルコンの「汚し」塗装~仕上げについて、書いてみようと思います。
(続く) 

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