見出し画像

#0008【不動産賃貸管理】不動産賃貸業で聞くレントロールとは?

物件を購入する際、あるいは金融機関に融資取引の中でレントロールの提出を求められることがあります。英語ではRent-rollとなります。何かと不動産投資をしていると知らない用語が出てくることがあります。私も最初のうち、レントロールと聞いて何のことかピンとこなかったです。説明したいと思います。

【レントロールとは?】
賃貸借契約の一覧表のことと言えば、意味として通じるのではないかと思います。明確な定義がどこかにあるかは知りませんが、エクセル等で表形式にして必要な情報を一覧にしていることが多いと思います。作成する意義としては、テナントとの間で作成される賃貸借契約書を1つ1つ目を通して確認するよりも一覧化した方が知りたい情報が一元化されるからではないかと考えます。

【レントロールの記載内容】
一棟物件であれば、記載する情報は、以下のような事項が記載されます。区分所有マンションでも複数物件を所有している方の場合、一覧表にしておくと金融機関等からレントロールの提出を求められた時に速やかに対応ができます。
・部屋番号
・入居者名(テナント名)
・必要に応じて入居者の年齢、収入、勤務先等の情報
・賃貸借契約の期間(〇〇〇〇年〇〇月〇〇日から〇〇〇〇年〇〇月〇〇日)
・賃貸面積(㎡、坪)
・賃料、共益費や管理費の名目で別途、月額受け取っていれば、含めた金額と内訳
・礼金、敷金等の情報

【レントロールを作成するときの留意事項】
空室があるときは、募集条件を記載しておくとよいと考えます。そのうえで、入居中か、空室か賃貸状況が分かるように記載し、満室時の賃料と現在の賃料、空室率などを補足の情報として記載しておくと分かりやすいと考えます。
物件を購入するときだけでなく、売却するときも相手方の目線に立つと、物件の収益性を判断するためにレントロールを提出できるようにしておくとコミュニケーションがスムーズに進むと考えます。というのも収益物件の売買をするのであれば、収入の中身を精査して物件の評価に反映させます。この時、賃貸借契約書を全部、出して1つ1つ見ていくことは避けたい作業です。

【最後に】
レントロールを見て、この立地のこの広さ、設備でいくらで貸せているかを見ていくことになります。入居した時期が更新を何回もした結果、10年以上前だったり、繁忙期に強気な賃料設定で決まっているような部屋がある場合は、近隣の相場よりも高い賃料となっているので、正常賃料に引き直して評価する等を考慮する必要があります。今回は不動産賃貸業で聞かれるレントロールについて説明しました。最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?